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コミュニケーションスキルとスタッフのサポート、セルフケア

2011年12月15日  10時05分

12月14日、遠野の午後1時から、遠野浄化センターにおいてコミュニケーションスキルとスタッフのサポート、セルフケアの講習会が開催されました。

実際に活動している皆さんが集まりました。

1、コミュニケーションスキルについて

(1)今日はコミュニケーションのとりかた
(2)相手が動揺している時の対処法
(3)相手が攻撃的になっている場合の対処法
それぞれの課題について、初めにグループを作りワークショップを行います。
流石実際に活動している皆さんだけあって、コミュニケーションスキルについては壷を押さえていましたし、熱心に自分の経験についてなどをシェアしていました。

取材で参加させていただいていた私にとって、いよいよ本題!

2、スタッフのサポート、セルフケアについて

今までは、支援者としてストレスに弱いということは駄目だという風潮がありましたが、休みも無く日々ハードな活動をしているボランティアの皆さんもいらっしゃいます。必ずストレスが溜まっているはずです。
ストレスの症状として
1)肉体的に:疲労、下痢、背中が痛くなる、睡眠障害
2)感情的に:不安になる、罪悪感に苛まれる、過剰に楽天的になる、過剰に悲観的になる、イライラする
3)物の考え方:集中力がダウン、忘れやすい、効率が悪くなる、モチベーションが落ちる
4)行動的に:皮肉を言うようになる、自分を過大評価、自分を過小評価、衝動的に行動する、自動車事故を起こしやすくなる、アルコールの摂取量が多くなる、喫煙量が多くなる
5)人間関係:孤独感、怒りっぽくなる、自分だけが仕事をしているように思うようになる
(私にも思い当たる節が・・・・・能力的なものか?)
ストレスの種類としては
1)蓄積型
2)バーンアウトしてしまう
3)他人の経験に接するストレス等があります。
ストレスの対策を班ごとに分かれてワークショップでシェア
色々な意見が出てきて楽しくなります。
ストレスの対策
1)明確な計画・実行
2)被災者を助けることも必要だがスタッフも助ける
3)スタッフの役割分担
4)健康管理(保健、社会心理的、トラウマのケアサポート)
5)短期フォローアップ
※活動が終わった後にストレスが出てくることもある。
6)コミュニケーション
7)人を批判したりしない
8)行動の変化を見逃さない
9)栄養
10)過剰な刺激物の摂取をしない
11)信頼できる同僚を作る
12)自分の限界や嫌なことを伝える
※声を出して初めて相手が気づいてくれる

とても有意義な講習会でした。
自分もなんですが周りのスタッフも見ていなければならないですね。皆で気をつけましょう。

最後に自分への手紙を書く
タイトルは「自分への約束」
ストレスケアを考えた内容で、2週間後に自分に届く手紙です。

2週間後の自分へ「ストレスを溜めないように気をつけましょう」・・・と

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。