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まごころの風

2012年1月08日  20時30分

まごころには一人の女性ボランティアがいます。

ご本人がお名前を出すことを希望されないので、Iさんとします。
Iさんは、ボランティアの大半の方々とはちがって、現場に出動したりはしません。
震災直後からやって来て、以来、常にまごころにいる、というわけでもありません。
でも、Iさんのことを知らないボランティアは、おそらくいないのではないかと思います。

ゴミの整理をしてくださっているIさん


Iさんは早朝から就寝間際まで、まごころの本部でずっと働いています。
やっておられるのは、ゴミの仕分けと施設内外の整理整頓です。
直接は被災地支援に関係ないけれど、被災地支援に関わるボランティアの生活を支えるためには欠かせない仕事、その反面、誰も進んでやりたがらない楽しくない仕事を、Iさんは一手に引き受けてくれています。

Iさんがおられる間のまごころは、ゴミ箱があふれることがなく、段ボールが乱雑にため込まれていることもなく、廊下や玄関先は常にきれいで、電子レンジのターンテーブルや給湯器のお湯受けが汚れていることもありません。
塵を運び去り、通り過ぎた後には清しさ以外には何も残さない風――。
Iさんのやっておられることは、ある意味、ボランティアの理想像です。

以前にも書きましたが、まごころの日々の活動は被災地復興のための後方支援。活動に従事するボランティアのためにする作業は、いわば「後方支援の後方支援」です。内勤受付や物資管理など、「後方支援の後方支援」はまだまだあります。ボランティア活動にお越しいただいたおりには、ぜひとも「後方支援の後方支援」にもご参加ください。

5 Responses to “まごころの風”

  1. 石川有 |

    1月19日、夜10時過ぎ。お腹痛くて「四時間我慢したっz」救急車に乗りました。乗り心地、良くなかった・・・
    遠野では、僭越ながらも役に立っている気がしちゃいます。
    さて、と。あの段ボールさらってる写真、ごみあさってるように見えません?(笑うとこ)

  2. 池田尚弘 |

     I さん,いつもありがとうございます.一時お目にかかれなかったようですが,またやってくださっているんですね.
    短期・長期に関わらず,現地活動での疲れを癒せるのも内勤で支えてくださっている方がおられるからだと感謝しています.

  3. 星野 |

    私もまごころにお世話になる度に気になっていた方です。いつも優しくほほえみながら、挨拶をしてくださいます。そして、いつだって、早起きして整理整頓!!本当に本当に頭が下がります。ありがとうございます。

  4. 船田浩二 |

    「後方支援の後方支援」の皆様へ

    いつもありがとうございます。どうやれば感謝の気持ちを伝えられるか悩んでいました。この場をかりてお礼申し上げます。皆さんがいてくれるからこそ、現場でのびのびと活動できているんだと思っています。決して「現場が最重要」だなんて思い上がった気持ちにならぬように心がけているつもりです。皆さんの真摯な気持ちに値する活動ができているか常に自問しています。皆さんの「私がかわりにやりますから、あなたは休んでください」という気持ち、無駄にはしません。

  5. 中山 宣永 |

    まさに鏡です。いつもにこやかで、爽やかなかたです。名前を
    知らせたいですねー。明日より遠野入りします。よろしくお願いします。

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。