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5・18 大槌町の小学生が、カナダ人人気歌手ジャスティン・ビーバーと感激の対面!

3・11の大津波で壊滅的な被害を受けた大槌町の小学生が18日、東京・港区の米国大使公邸を訪れ、来日中のカナダ人超人気歌手ジャスティン・ビーバーさん(17)らと感激の対面を果たした。
ジョン・ルース駐日米国大使(56)とジョナサン・フリード同カナダ大使(56)らが、東日本大震災の東日本大震災の被災地の岩手、宮城、福島の3県の児童、学生を同じ公邸に招待。岩手県からは、5月から遠野まごころネットの構成メンバーに加わった国際的な人道支援システムの非特定営利活動法人「ジャパンプラットフ ォーム」(JPF)の導きで、まごころネットから大槌町の小学生5人が、岩手県代表として参加した。

ルース大使と対談するビーバーさんと大槌町の小学生

ビーバーさんは、自身とほとんど年の違わない被災地の子供たちと一緒にソファに座り、たくさん話しかけた。1人1人の話を熱心に聞くと、ハグして写真を撮った。「僕も、これからはいいことしか起こらないと信じたいです。今回の震災で被害を受けた人に、僕の祈りを届けたい」と話した。

両大使も、笑顔で子供たち1人1人を握手して出迎えた。地震直後の様子を話しながら泣いてしまった子どもには「泣くのを我慢しなくていいよ」と言って、優しく抱きしめた。ルース大使は、「野球が得意」だと話した大槌の少年に「ピッチャーのフォームを見せて」と言って、飾ってあった野茂英雄(元ドジャーズなど)のサイ ン入りボールを持たせた。その子が野茂のファンだとわかると、そのボールをプレゼントして驚かせた。 子供たちが「ぜひ、大槌に来てください」と話すと、静かにうなずいていた。

ルース大使は「3県の若者を迎え、彼らの話を聞き、未来について話し、彼らの驚くような立ち直る力を目にする機会を得ました」と話した。フリード大使も「我々カナダ人は、今回の震災の被害や悲しみなどすべてを日本とともに乗り越えていきたいと思います」と語気を強めた。

左からフリード大使、ルース大使、多田副代表

最後に、遠野まごころネットの多田一彦副代表(53)がルース大使夫妻とビーバーさんにまごころネットのTシャツをプレゼント。子供たちからも手造りのカードを贈った。お返しに、ビーバーさんのバックコーラスが歌を披露。さらに、やはり招待されていた全盲の国際的ピアニスト辻井伸行さん(22)がピアノを演奏すると、津波でピアノやピアノ教室が流されてしまった少女が「辻井さんのピアノが聞けて良かったです。私もまた練習したい」という内容の手紙を書いて手渡した。
<遠野まごころネット多田副代表の話>
素晴らしい機会を与えていただき、心より感謝いたします。
原発事故で世界的に報道されている福島県や、首都圏からの交通の便がよい茨城県や宮城県などの他の東日本大震災の被災地に比べて、岩手県は深刻な津波被害を受けながら国内外のメディアでの扱いが小さいことが残念でなりません。岩手の安全な観光名所、遠野にある「遠野まごころネット」では、日本全国はもちろん 、海外からの志あふれるボランティアも積極的に受け入れています。これからは、米国人だけでなく、全世界の人々に遠野まで来ていただき、三陸海岸の復興に力をお貸しいただきたい。