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ゲル 冬の家

1月28日

陸前高田上長部にて、モンゴルのゲルを建てました。
ゲルとは、モンゴル語で家という意味で、主にモンゴル高原に住む遊牧民が使用している伝統的な移動式住居をさします。
この日はアメリカのボランティア東北ケアの方達も含め、25人で向かいました。
現地で上長部のお母さん達が、お赤飯、汁物、山菜の炊いたの、たくあん等を朝からつどいの小屋の中で作って迎えてくれました。
在日のモンゴル人、ボルドーさん、ナリゲルさん、サルラさんのご指導のもと、上長部のふれあい広場に大小二基設営しました…いや、する予定でした…。

頂いたゲルはちょっとだけ老朽化が進んでおり、釘代わりに使っていたラクダの皮をねじ込んでいた部分が外れてしまっていたり(ゲルには一本も釘は使われていません。全て天然素材!)折れてしまった部品が多少ありましたが、長部のお父さん達が、すかさず補修してくれました。さすが!

作業を進めるにつれ、ボルドーさん達の顔色が変わってきました…。本来なら30分で組み立てられる物だそうですが…。1時間を過ぎても、第2段階の天井の骨部分が思うように組めません。
どうやら、5軒分のゲルがごちゃ混ぜになっていたようで、長さもまちまち。天井を支える部分がどうしてもうまくいかず、苦戦する事3時間、ボルドーさんもさすがに閉口気味…。

極寒の中あまり動かずただ支えるだけだったボランティアの皆さん、寒さと空腹で士気が下がり始めたところ、見兼ねたお父さん達が「もう休んで飯にせれ?」と鶴の一声。

ホカホカのお赤飯(こちらではちょっとだけお砂糖とお酒を入れます)と、アツアツのお汁、体の芯まで温まりました。私たちが諦める(?)まで寒い小屋で待っていてくれたお母さん達の優しさが心に染み渡る思いでした。
その傍らで、ナリゲルさんが羊のスープの仕込みを始めました。出来上がりを楽しみに、午後の作業に突入です。
仕切り直しという事で、小さいサイズのゲルを、隣にイチから立てる事にしました。

美味しいご飯のおかげと、互いの絆も深まり、天井も無事組み立ち、後は一気にフェルトを巻き、シートを被せ、5時間後めでたく完成!!!

途中までの大サイズは後日また…という事で、皆でゲルの前で記念撮影。

出来上がった羊のスープを頂きました。塩だけで味付けしたそうですが、ダシがしっかり効いた最高に美味しいスープでした。
この日の作業は、国際交流も含め、大変有意義な活動になりました。ボルドーさん達は、「ただ瓦礫などの撤去作業だけではなく、被災地の皆様に生きる力と喜びを与えている。
それがボランティアの真の意義だと痛感した。」とおっしゃっておられました。ありがとうございました。

写真と文章:関口雅代

この翌日、上長部では、未完成だったゲルが立て直されました。親爺達4人が2時間半で仕上げたとか。全く脱帽です。こうして建てられた2棟のゲルは、冬の足湯などに利用される予定です。

完成した2棟のゲル