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静岡の女子高生考案の特製パンが、大槌町の「まごころ広場」で大人気!!

静岡英和女学院高(静岡市葵区)の「ホームクラブ部」の生徒9人の考案した特製菓子パンとスイーツが27日、大槌町の「まごころ広場うすざわ」で、今も避難所暮らしの地域住民たちに振る舞われ、大好評を博した。

静岡英和女学院から贈られたパン(左が佐野教諭)

お昼時のまごころ広場に並んだのは、昨年11月に静岡県が「地産地消」をテーマに実施したコンビニ王手のローソン、山崎製パンとのコラボ企画に採用された特製パン。同部員が、素材や製法、商品名や包装デザインまで2社の担当者に提案し、東海地方の4県で商品化された4製品のうち、同県産のイチゴジャムと牛乳、クリームを使用した「いちごのメロンパン」と「クレープロールケーキ」がそれぞれ150個贈られた。

大喜びでパンを食べる避難所のみなさん

この日朝、遠野まごころネットに到着した静岡県ボランティア協会のボランティアバスによって届けられた「おいしいプレゼント」は、訪れる地域のみなさんの注目の的。持ち帰る時間も我慢できず? 広場の飲食コーナーで食べてしまう人が続出し、結局1時間あまりでなくなってしまった。「いつも(配給で)食べているのは、ジャムもバターもついていないコッペパンなんですよ。こんなにおいしいパンが食べられて本当にうれしいです」と避難所暮らしの50代女性が涙目で喜んだ。
 平日のため、岩手入りできなかった部員たちに代わり、善意の詰まったパンを持参した同部顧問の佐野容子教諭は「生徒たちは『きっとたまには甘いものを食べたいと思っていらっしゃる被災地のみなさんに食べてもらいたい』と学内表彰でPTAから贈られた特別活動費5万円で、自分たちのつくったパンを買ったんです。こんなに喜んでもらえてよかった。こういう被災地支援の方法もあるんだと、全国の高校生にも知らせたいです」と声をはずませた。