遠野には、ある伝統行事があります。
「裸参り」です。
二月の一夜、半裸の男たちが、家内安全、五穀豊穣、火災防止、交通安全、学業成就などを祈願して町を練り歩くこの奇祭に、遠野まごころネットのメンバーもおじゃまさせていただきました。……参加者として。
会場は遠野市小友町の巌龍神社。本殿の奥に巨大な「不動巖」がそびえる名社です。
まごころの参加者はスタッフのピーター・ポルチーノさんや北星学園大学のボランティアのみなさんなど総勢8名。
事務局から私も参加させていただきました。
この裸参り、巌龍神社の本殿から町はずれの大般若供養塔まで約300メートルを3往復します。
この夜、遠野の気温は0℃。
-10℃以下が当たり前だったちょっと前から比べれば、かなり暖かいです。しかも昼間の大雪もやんで、コンディションは良好。
「裸参り」というと寒そうですが、実際はまったく寒くありません。
……とはさすがにいかず、ちょっと寒いです、というかかなり寒いです、というかとても寒い!
終了までの1時間、歩いているうちに寒さに慣れてきた、ということもなく、しっかり最後まで寒かったです……。
さて、いつもは事務局に引きこもっている私が参加したのには理由があります。
被災地の復興に加え、三陸の子ども達の学業成就(特に受験生の志望校合格!)と三閉伊ウォーク一行の交通安全を祈願するためです。
三陸の子ども達を支援するまごころサンタ基金奨学金(http://tonomagokoro.net/santakikin)はご支援受付中ですので、ぜひともご協力ください。
また三閉伊ウォークも絶賛配信中(http://tonomagokoro.net/311project)ですので、こちらも併せてご覧になっていただければ幸いです。
ちなみに、遠野まごころネットが連携している地元NPO法人「黄金(こがね)っと」さんが、裸参りと同時に、いろいろなイベントを開いておられました。
まごころはそちらのお手伝いもさせていただきました。
とてもいい経験をさせていただきました。小友町のみなさん、ありがとうございました!
(文:柳澤 亮・写真:林 輝泰)