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6・3 「手紙文庫」第1弾が大槌町内の小学校の仮校舎へ贈呈される

2011年6月03日  21時39分

被災地の子供たちに「まごころの本」が届いた! 遠野まごころネットが、4月17日から進めてきた「手紙文庫」の贈呈式が3日、大槌町内の小学生たちの仮校舎となっている山田町の青少年の家で行われた。

臼澤館長(右)から本を受け取る大槌小の児童

臼澤良一館長

手紙文庫の臼澤良一館長(62)は「手紙文庫は通常の図書館とは違います。送り手が、読んでもらいたい本を選んで、その本と手紙に送り手の思いや気持ちを込めたものです。遠く離れた知らない人同士が、手紙と本で繋がる。人と人とを繋ぐ文庫なのです。込められたメッセージの中から心の痛みを共有する。勇気づける力のあるものです」と話し、50冊の本と本棚、江戸川区立上小岩小学校の児童からの手紙を児童たちに贈った。本に添えられた手紙には「日本中の人が応援しています」「私たちにできる事全部やります」「この手紙で少しでも元気になってくれたらうれしいです」 といった心のこもった温かいメッセージであふれていた。プレゼントを受け取った児童たちは大喜び。6年生の小笠原瑠久(りく)君は「解決ゾロリのシリーズが一番読みたいです。手紙を読むのを楽しみしています」と最高の笑顔で話した。新田亮介君も「昆虫図鑑や大昔の生物、ゾロリのシリーズを読みたい。(津波で)本が流されてしまった人がいっぱいいるので、とてもうれしいです」と声を弾ませた。

さっそく本を読む児童たち

臼澤館長は「いつか、本を送ってくれた方々に返事の手紙を送りたい。そして、その繋がり(手紙)を1冊の本にまとめたい」と考えている。3月11日に起きた震災の出来事が風化してしまわないために、これからも「手紙文庫」の活動を全国の人々に呼びかけていく。

2 Responses to “6・3 「手紙文庫」第1弾が大槌町内の小学校の仮校舎へ贈呈される”

  1. 臼澤良一 |

    沢村様、まごころ広場では大変お世話になりました。お陰様でまごころ広場を訪れる被災者にも笑顔が見受けられるようになりました。これも、沢村様をはじめ多くのボランティアの方々がつないできたことが実を結びつつあるものと改めて感謝申し上げます。
    更に、3日はまごころ文庫第1号の贈呈をすることができました。大槌小学校の多くの児童も大切な本を流されたことから、小野寺校長先生も大変喜んでおられました。
    今後も引き続き、事務局の石原さんと共に学校や避難施設に贈呈していきますのでご協力願います。
    追伸 瘦せたのではありません。体が締まったのです。ご心配なく‥

  2. まこころ広場に参加させてもらった者です、あのとき少し風邪気味だった臼澤さん、写真を見ると少し痩せられたように…、でも笑顔もとてもいい!うれしいです。
    臼澤さんが「当時と180度性格が変わりました、今わたしに出来ることをしていきたい」の言葉通り、とても!とても!すばらしいです手紙文庫!私にもおくらせてください!
    このサイトのおかげでこころがなごみます。いつもありがとう!

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。