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【三閉伊ウォーク】2012年3月8日(木)・第17日目:釜石市唐丹駅~大船渡市甫嶺駅(18キロ・計240キロ)前半

大船渡市。
人口40,801。世帯数14,722(平成23年10月1日現在)。
東日本大震災による死者340名、行方不明86名。家屋倒壊数3,629棟(平成24年2月13日現在)。


3月8日木曜日、朝9時10分、三閉伊ウォークチームは唐丹(とうに)駅を出発しました。今日の目的地、甫嶺(ほれい)駅までの約18kmを一緒に歩いてくださるのは、大船渡市歩こう会の事務局長・佐藤正夫(さとう・まさお)さんと、
事務局次長の大内隆(おおうち・たかし)さんのお二人。今日のコースには途中、約2.3kmの歩道の無いトンネルもありますが、 地元の方が一緒に歩いてくださるのはなによりも心強いものです。








歩き出してすぐ、今度は遠野まごころネットのバスが現れました。降り立ったのは11人のボランティア仲間。中には遠野まごころネットのボランティア総隊長・三好惇二(みよし・じゅんじ)さんの顔もあります。これで総勢16人。ますます頼もしい陣容となりました。





そしてここが、今日の最大の難所「鍬大トンネル」。長さは2305m。歩道はありません。一番端の路側帯を一列になって進みますが、たいていの場合、トンネル内の路側帯にはうっすらと湿った泥がたまり、大変滑りやすく危険です。 また、トンネル内はほこりもたくさん漂っていて空気がひどく汚れているのでほとんどの人はマスクを着用しました。  こうして歩くこと約30分、ようやく鍬台トンネルを抜けることができました。  しかし、ほっとしたのもつかの間、最も手強いボスキャラが我々を待ち受けていたのです!





「ようこそ!大船渡へ」。そう書かれた小さな紙を手に持ち、はにかむような笑顔で私たちを迎えてくれたのは、遠野まごころネット大船渡ふれあいカフェ隊の夏井真由美(なつい・まゆみ)さんです。いつも笑顔を絶やさない、素敵な女性です。  さらに同じく澤井(さわい)しな子さんと佐々木洋枝(ささき・ひろえ)さんも加わります。これで三閉伊ウォーク一行は本当に隙のない最強の布陣となりました。







11時半過ぎ、ぱらつき始めた雨の中、休憩ポイントの吉浜駅に到着。ホームには置き忘れられたように1輛のディーゼルカーが停車していました。今にも発車のアナウンスが流れ、動き出しそうにも見えますが、静かに雨に打たれています。








昼休憩を終えて、一行はまず三陸駅へ向かいます。再びきついアップダウンとカーブの連続する山道です。しかし、昼休憩の間に遠野まごころネットの幟も3本用意され、みんな意気揚々と歩いていきます。







そうした中、突然、稲田がカメラにギブアップのサイン。 足が痛いと訴えます。 スタートから2週間以上が過ぎ、かなりの疲労が蓄積しているものと思われます。 さっそく車の休憩エリアで一時休憩。さらに若林が秘技「回復の魔法」を施します。







こうして、みんな元気を取り戻し、さらに続く山道に歩みを進めます。 下り坂が緩やかになった頃、越喜来(おきらい)中学校の前を通りかかると、 グラウンドの向こう、校舎の3階ベランダで手を振る人の姿が!嬉しいことにそれは確かに私たちに向かって振られています。  この越喜来(おきらい)地区も震災で甚大な被害を受けたエリア。そうした場所で、私たちは逆にとても元気づけられているのです。みなさん、どうもありがとう!










釜石市、本当にいいところです。
みなさんもぜひ来てみてください!
(後半に続く。)