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愛知発の沖縄エイサー「ぬちぐすい」(1)

愛知エイサー協議会の総勢33名の皆さんが、4月14・15日の両日、大槌町と陸前高田市でエイサーの演舞を披露してくださいました。エイサーとは、三線(さんしん)の音に合わせ太鼓を打ち鳴らしながら踊る、沖縄の代表的な芸能。愛知エイサー協議会は、愛知県で活動する9つのエイサー団体で組織されています。

今回の三陸訪問は、協議会の皆さんが一年かけてイベント等で集めた支援金を届けると同時に、少しでも「被災した方々の役に立つことをしたい」と、瓦礫撤去作業をお手伝いするつもりで準備していたそうです。

しかしこれだけのメンバーが集まる機会はめったにないそうで、遠野まごころネットのスタッフから「ぜひ皆さんの得意なエイサーの演舞を…!」とお願いして、今回のイベント実現となりました。

イベントのタイトルは「ぬちぐすい」。沖縄の言葉で「命の薬」という意味があります。

14日は、大槌町の大槌北小・復幸きらり商店街でのイベントです。

協議会メンバーの皆さんは前夜、5台の自家用車に分乗して愛知県を出発。大槌町に全員がそろったのは、昼前でした。休む間もなく準備とリハーサル。その姿勢は真剣そのものです。天気は曇り空。どれだけ地元の皆様が集まってくださるのか不安でしたが、時間になるとたくさんの皆様が来てくださいました。

会場では、協議会の皆さんから、手作りのサーターアンダーギー(揚げ菓子)が手渡されます。他にも、愛知県にお住まいの沖縄出身の方々からの、心のこもった郷土のお菓子が振る舞われました。

そして演舞のはじまり。勇壮で躍動感にあふれる舞い踊りに、集まった地元の皆様も、時間を忘れて拍手喝采。1時間半以上にも及んだ演舞でしたが、途中で帰る人はほとんどいません。お父さん・お母さんたちも、ずっと立ったままで元気に応援してくださいました。

どんどん盛り上がって、そして最後は地元の皆様にも太鼓や踊りで参加していただき、みんな笑顔で演舞。大槌町の美しい山々に、太鼓と三線の音が響き渡り、その場にいたすべての人たちが心をひとつにして楽しんだ、本当に素晴らしい時間でした。

イベントの終了後、協議会のメンバーは、復幸きらり商店街で飲食や買い物をして、沿岸部の被災状況を視察しながら宿泊地の気仙沼市へ。全員が被害の甚大さをあらためて感じながら、明日の演舞と今後の支援活動について「決意をあらたにした」とのことでした。

(写真・文 木寅健吾)

(愛知発の沖縄エイサー「ぬちぐすい」(2)に続く)