- 遠野まごころネット - https://tonomagokoro.net -

【桜】大船渡 前田公園のお花見

4月28日は早朝に雨も上がって大船渡 前田公園は絶好のお花見日和となりました。

前田公園は大船渡中心部の住宅街にある公園です。

遊具・砂場やベンチがある地域の皆さんの憩いの場所であり、春には大輪の花を咲かす大きな桜の木があります。

震災以前は地域の方が利用し花見も行われていましたが、今は仮設住宅の住人の皆さん以外にはあまり利用しないのが現状です。
また、前田公園のある猪川地区には「みなし仮設」に住まれている方(※1)が多くいらっしゃいます。




そこで、地域・仮設・みなし仮設の皆さんに楽しんで頂こう、そして交流を持って頂きたいと云う意図でお花見を行いました。



※1:被災し、仮設住宅ではなく民間アパート・貸家に移られた方。"仮設住宅とみなす"という意味。国や自治体が家賃を補助。

大船渡 前田公園

お花見の主催は「大船渡おもてなし隊」の皆さんです。今回が初陣!!

大船渡を愛し、皆さんにもっと大船渡の魅力を知って欲しいという大船渡のボランティア団体。

メンバーの中には仮設住宅の方もいらっしゃいますが、とにかく明るく太陽のような暖かさを感じます。そしてなにより笑顔がとても素敵な皆さんです。大船渡を知り、震災を経験してこその強さのようなものもあるように思います。

大船渡おもてなし隊(花咲か爺さん?)勢揃い!

提供してくださる方々も徐々に増え、当初の予定よりも盛大な催しになりました。
地域の子供達もお手伝いから参加してくれて、公園内には久しぶりに子供達の声が溢れます。

「ほほえみ」さんの健康づくり体操

ズンドコ節や碁石音頭に合わせて会場のみんなで体を動かしました
大槌ハード隊長、京都出身の「植前のおてまえ」。
 
途中で日陰になるように傘をくくりつけてくれたお母さん、子供達も一緒におてまえをしました。
会場の全員に植前隊長一人でお茶を振舞ってくれました。
おもてなし隊による「おふかし」と「うどん」
会場からは、「おかわりー!」の声。
予定数を上回る数が振舞われました。さすがの手際で皆さん熱々のおふかしとうどんに舌鼓を打っていました。
アマチュア大会優勝者による落語と手品とハーモニカ
子供達は手品に夢中。大人達は落語に夢中。あっという間に時間がすぎてしまいました。
会場のドッという笑い声は何よりも心に響きました。
ドッグセラピー
プードルや柴犬など、トレーナーさん達と共にセラピー犬もやって来ました!
大人から子供までふれあいを楽しみました。

三陸大船渡

最後は大船渡おもてなし隊による「三陸大船渡」。
大船渡出身の新沼謙治さんの歌にあわせてみんなで踊りました。
おもてなし隊のテーマです!
このパワーに私達の方が元気付けられています。
仮設住宅が建っている所は学校の校庭だったり、公園だったりする所も多いので、
桜の木も多く、人々の集まる所でもあります。
                                                              .



震災直後は、いつ桜が咲いていたのかわからないくらいだったと伺った事があります。
今年の桜を少し見上げる時間を持っていただけたのなら嬉しいです
                                                                   .
大船渡の桜は優しい色でした。
                                                                                                                                                                                                        .

今回は、主催のおもてなし隊の皆さんをはじめ仮設にお住まいの方のご協力と、公民館長さん達のご尽力、地域の皆さんのお手伝いなど「一緒に」できたお花見だったのではないかと思います。


(報告 大船渡班 佐々木洋枝 / 写真 佐々木洋枝 北村健)