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「足湯隊」活動

震災から約2カ月が経過し、長期にわたる避難所暮らしに心身ともに疲れ果てておられる人々のケアも、われわれ遠野まごころネットの大事な任務です。避難所の方々に、足湯の提供し、手や足を揉んであげてリラックスしてもらいながら、身の上話や世間話をする「遠野足湯隊」が連日、被災地に出動しています。

遠野から内陸側に50キロの花巻市在住の及川みちるさん(28=主婦)と牧野詩織さん(27=フルート奏者)は、同じ小中高で先輩後輩だった大の仲良し。ともに4月始めから何度も被災地入りし、避難所の方々へ献身的なお世話を続けています。5歳の長男・睦生(むつき)ちゃんのお母さんでもある及川さんは、ご主人の守さん(46)の仕事が休みの毎週月曜日に、ボランティア活動に従事されています。結婚7年目の今も、絵本作家を夢見て、大好きな絵の勉強を続けているという及川さんは「最初は子供も小さい主婦の私が、被災地でできる仕事なんてないと思っていました。でも、誰でもできる足湯のお世話でとても喜んでもらえるのが、うれしいです。この経験をママさん仲間に伝えていきます」と目を輝かせた。

岩手県内を中心にプロのフルート奏者として活躍中の牧野さんは、大槌町赤浜地区で活動したこの日が6回目の足湯隊参加でした。前回、同じ会場で行なわれた4月11日の出来事を今も鮮明に覚えているそうです。 「震災からちょうど1カ月後ということで、地震のあった時刻に避難所の全員が黙とうしたんです」。1分間の沈黙の後、静かに足湯を再開した時に、すぐ近くのがれきの中から、行方不明者のご遺体が発見されたそうです。「避難所の人たちが、身元確認を求められて険しい表情で外に出て行くのを目の当たりにして、信じられない悲劇のあったことを初めて実感しました」と振り返っていました。つらい思いに耐えながら、この日も笑顔で感謝してくれるおばあさんに「今度はここでフルートを演奏してあげたいな」とお話しになっていました。