遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

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届けたい ささやかな「スマイル」

2011年7月15日  12時22分

写真左から久米雅之さん(ドラムス)、岡淳さん(テナーサックス)、   俵山昌之さん(ベース)、小山道之さん(ギター)

13日、大槌町の「まごころ広場うすざわ」で東京から来訪した岡淳(おかまこと)さんを含む4人のメンバーによるジャズライブが開催されました。

岡さんたちは被災地にジャズを届ける“JAZZ  for 東北”というプロジェクトのもとで、7月12日から3日間にわたって岩手県釜石市と大槌町、宮城県南三陸町で演奏活動を展開。まこごろ広場でのジャズライブは6月6日に続いて2度目となります。

この日のまごころ広場の気温は36度。じっとしていても汗が滴り落ちる厳しい暑さのなかで、4人のメンバーは「チュニジアの夜」や「星に願いを」など合計 10曲を披露し、大槌の青空にジャズの音色が響きわたりました。そして1時間半にわたる熱演を締めくくった曲はチャールズ・チャップリンの「スマイル」。

集まった地元の方々のなかにはメロディに合わせて体でリズムを取ったり、笑顔で拍手を送る女性の姿も見られるなど、まごころ広場はなごやかな雰囲気に包ま れました。演奏終了後にまごころ広場の冷たい麦茶をメンバーの皆さんにお出ししたところ、「夏休みの味がする」と喜んでいらっしゃったのが印象的でした。 岡さんは7月下旬にも再び東北支援のためのジャズツアーを計画しているそうです。

子供たちでにぎわう「GB’s CAFÉ HOT ROD MARKET」

一方、この日は子供たちにも嬉しいイベントが待っていました。富山などで飲食店と子供服のリサイクルショップを展開するGB’s CAFÉと HOT ROD MARKETがまごころ広場で子供たちのために洋服や雑貨のフリーマーケットを開催したのです。今回来訪された代表取締役の林さんは遠野まごころネットで現在ボランティアとして活躍中の石川さんの友人。石川さんを通じてまごころネットの活動を知り、大槌町の子供たちのために今回の出店を企画されたそうです。林代表は今回のイベントに備えて宅急便の車を中古で購入し、移動販売車に改造。お店のスタッフの関岡さん、中嶋さんとともに富山から約14時間のドライブを経てイベント前夜に遠野市に到着しました。

まごころ広場の「GB’s  CAFÉ  HOT ROD MARKET」」は小学校の放課後に開店。スクールバスから降りた子供たちは、移動販売車の軒先に並べられた洋服や雑貨に向かっていっせいに走り出しました。子供たちの笑顔や楽しそうに自分で洋服や雑貨を選ぶ姿を見たことで、周囲のみんなも元気をもらったことでしょう。「GB’s CAFÉ  HOT ROD MARKET」はまごころ広場のほかにも、おさなご幼稚園と大槌保育園を訪問し、子供たちにかわいい洋服とともにささやかな幸せを届けました。GB’s CAFÉ の林代表は「店舗でも募金活動を続けており、今後も何らかの形で協力していきたい」と話していらっしゃいました。

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。