2012年6月8日、大槌町吉里吉里漁港にて、瓦礫撤去、清掃を行いました。
震災の津波により甚大な被害を受けた大槌町ですが、被災後1年以上経過した現在では、全体としては瓦礫は大分片付けられて瓦礫置き場へまとめられ、町中では目につかなくなってきています。それでも、まだ瓦礫が片付けられず残っている場所もあります。この吉里吉里漁港でも、奥の部分に瓦礫が残っていました。
当日はおよそ80名のボランティアの方が参加して下さいました。また、普段は他の場所で活動しているスタッフも吉里吉里漁港に集合し、さらに重機も使用し、短期間に集中的に片付けるために大勢で協力し合って作業を行いました。
隊長の高宏竜太郎さんの指揮の下、10名程のグループに分かれ、開始です。班ごとに移動し、端の方から順番に瓦礫、ごみを片付けて行きました。
ロープ、金属片、木片、石、海藻など様々なものが散乱しています。こういった細かいものは人の手でなければ片付けられません。
流木、漁船の部品のような金属塊など、かなり大きく一人では運べないものもあり、協力し合って運び出し、まとめてゆきます。
次々とできて行く瓦礫の山。
参加者の皆さんがせっせと汗を流し、漁港は1日でだいぶきれいに片付きました。
すぐそばの林のはるか樹上には、津波で流されてきた様々な物が引っかかっていました。
津波の高さを改めて思い知らされる光景でした。
こうして多数のボランティアの皆様のお蔭で順調に作業が進みました。
本日の瓦礫撤去、清掃活動はこの吉里吉里漁港にとって、復興への第一歩。これから、単に漁港として以前と同じ状態に戻すだけでなく、人々が集い交流できる場を創造しようという復興計画につながるものです。この機会に参加できたことは私たちにとっても大変意味のある出来事でした。いつかこの場が人々の集う素敵な場所になり、多くの笑顔が生まれるのを心待ちにしています。
(写真・文/取材班 飯嶋朋子)