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側溝の清掃(大槌町沢山)

2012年6月28日  19時43分

6月21日、22日の2日間にわたり、大槌町沢山地区、「福幸きらり商店街」のある旧大槌北小学校そばの住宅地にて側溝の清掃を行いました。

このあたりは津波の被害を受けた後、側溝のメンテナンスがされていないため、泥が堆積していました。雨が降った後にはしばしば水があふれて道路が冠水するので、住民の方が困っておられたとのことです。

側溝は大人の腰ほどの深さのある大きいもので、溝には土と砂が積もり、その上に雑草がびっしり生い茂っていました。当日は雨が心配されましたが曇天で、側溝を流れる水が少量なのが幸いです。

 

2班に分かれ、上流側と下流側から清掃を開始。まずは雑草を取ります。そして堆積物が見えてきたところで2人組になり、溝に厚く積もった泥をスコップですくい、袋に詰めて運び出します。泥はかなりの量があり、泥の袋詰めがどんどんできてゆきます。

 

泥の中にはガラスや空き缶、日用品などが混じっていました。側溝の中に降りると、柔らかい泥に長靴の足が埋まってゆき、歩くのも一苦労。また水分を含んだ泥はずっしりと重く、厚く積もって、すくってもなかなか減らない重労働ですが、男性に交じって女性も活躍していました。蓋がある部分の下は、奥までスコップが届かないため泥が掻き出しにくく困りましたが、最後には何とかきれいにすることができました。2日間の作業で予定されていた区域の清掃が終わり、側溝はすっきりしました。

   

近所にお住まいの方が作業の様子を見に来てくださり、震災当時の様子や被災状況などもお話してくださいました。清掃終了時には「ありがとう」と喜んでいただき、疲れが吹き飛ぶ思いでした。ご参加くださったボランティアの皆様、ご協力ありがとうございました。

(取材班 飯嶋朋子)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。