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0717-18 遠野本部ゴミステーション改築工事

まごころネットの裏手にゴミステーションと呼ばれる一角があります。
まごころネットのゴミを清掃業者さんが回収しやすくするために1ヶ所にまとめるためのスペースです。


まごころネットでは、建物の奥にいくつものゴミ箱を設置し、ゴミの分別を徹底するよう努めています。
ですがゴミ箱の大きさには限界がありますし、宿泊ボランティアさんも多いのですぐに満杯に・・・・。
そこで、大きなテントを設置し袋いっぱいになったゴミを集め、業者さんに回収してもらうという方法をとっていましたが・・・・・。

この状態では雨風にさらされてしまい、ゴミが飛ばされてしまう危険があります。真冬になれば、テントは雪の重みに耐えきれないかもしれません。
また、まごころネットは山々が近い場所にあるので、野生動物たちにゴミが荒らされるなんて事も。

そこで、まごころネットの理事でもある地元・遠野の照井文雄棟梁に陣頭指揮を執ってもらい、2日間に及ぶゴミステーションの大幅な改築工事を行いました!

大まかな流れとしては、現在のテントを片付け、その場所に事前に組んであった
新しいゴミステーションの骨組みを設置します。それを波板トタンで囲って完成です。

新生ゴミステーションの骨組み。どんな姿に生まれ変わるのかな?

[7月17日 1日目]

まずはテントに置いてある物を全て片付けます。
ゴミを動かすと、動物に穴をあけられたゴミ袋がいくつか。


こぼれていたゴミを掃除し、テントを撤去します。

テントのあった場所で照井棟梁が測量し、骨組みの足場になる
部分に印をつけました。そこをメンバーがシャベルで穴を掘っていきます。


地面が固くてシャベルがなかなか通りません。大きい石に阻まれる事が多く、つるはしやカナテコ(バール)で少しずつ取り除きながら、懸命に掘り進めます。

メンバーの掘った穴の一つにこんなものが!
この大きさだと石というより岩に近いです。

この岩が穴掘り作業の最大の山場となりました。カナテコを駆使して岩と格闘。
30分かけてようやく掘り上げました。

綺麗に並んだ6つの穴ができました。ここに骨組みの足部分を入れることになります。

穴に砂を入れ押し叩き、それぞれの穴の高さが均一になるように調整します。

そしてついに骨組みの設置です。ボランティア作業から帰って来た人たちにも手伝ってもらい、力を合わせて骨組みを持ち上げます。

設置完了したら掘った穴を埋め固め、
骨組みの構造を微調整。クランプを使い補強していきます。


パレットを中に設置したところで本日は終了。
残すは屋根と壁のトタンを打ちつける作業。完成まであと少し!

[7月18日 2日目]

日が変わっての作業。屋根や壁にトタンを打ちつけるための板を差し込んでいきます。


大型脚立で屋根に上り、トタンを打ちます。
高所作業はとても危険な作業!落ちないように気をつけながらの作業となりました。


ここまでくれば完成は見えたも同然!
メンバーの作業ペースもモチベーションと一緒に大幅アップ!

そしてついに・・・


新生ゴミステーション完成です!とっても立派なものができました!
これなら雨風に晒される心配も、動物のゴミ漁りの被害もグッと減少すると思います。



2日続けて炎天下の中での作業となりました。指揮を執っていただいた照井棟梁、並びにお手伝いいただいたボランティアのみなさん、ありがとうございました!
本当にお疲れ様でした!

(文・写真 取材班 佐藤雅也)