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0721-22 遠野かっぱロード一部開通式・前夜祭

7月21日、遠野カッパロード(国道340号線)の一部開通を前に前夜祭が行われました。

今回、遠野市の小学校、保育園の子ども達、市民の方々からメッセージを集めて、それを、ペットボトルで作った灯篭に巻いたものを道路に並べていました。
その灯篭は2012個も集まり、灯篭で道路がライトアップされた様子はとても幻想的です。
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ステージでは、まず語り部の「くろぶちとしこ」さんによる遠野昔話がありました。
かっぱロードにちなんだ、かっぱの昔話もあり会場は語り部を楽しんでいました。

語り部のくろぶち としこさん

次に、伊礼しおりさんによるバイオリンの演奏がありました。
灯篭に囲まれての演奏は胸にしみるような音色でした。

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バイオリニストの伊礼しおりさん

2012個のメッセージが復興への懸け橋となる道に並び、被災地にも届くと思います。


続く、22日はかっぱロードの一部開通式です。
あいにくの曇り空でしたが、雨は降らず無事に開通式を行う事が出来ました。

 width=まず、岩手県南広域振興局土木部 遠野土木センター所長藤本栄二さんからの挨拶があり
「復興支援道路として、そして、遠野の観光など多くの役割を持つ道路が今日、開通した。次は、立丸峠のトンネルを通しさらに交通の便を良くしていきたい。」
との事でした。

 width=次に、遠野市長 本田敏秋さんからの挨拶では
「昨日の前夜祭では2012個もの灯篭が立丸までの道を照らし被災者の無念さを灯していたように見えた。小学生、保育園児に命の大切さを伝えていかなければいけない。また、7月1日のプレイベントにも300人を超える参加もあった。宮古から来た山口太鼓の皆さんの話にもあったように沿岸と内陸の絆を深めていかなければいけない。この道路は地域総合力によってできた道路である。だからこそ、人と人、絆と絆、そして命を繋ぐ道路にしていきたい。」

 width=そして、県議会議員 工藤勝子さんは
「昨晩の灯篭には感激しました。市民の皆様の熱い思いが伝わり被災者への鎮魂になったのではないかと思う。このかっぱロードの他にも、東和町から遠野へ続く幹線道路もできる。遠野が縦にも横にも大きな動きを見せているように感じる。物流、人のつながり、観光など多くの効果が期待できる。そして、事故の無いようにかっぱが見守ってくれている。」

その後、テープカットがありました。

そして、祝賀パレードがありパトカー先導で来賓の方々がかっぱロードを走っていきました。
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今回は一部開通でしたが、この道路が復興を支え、そして、遠野を支える道路になると思います。まごころネットもこの道路でさらに、活動を活発に行い、人と人、そして、命を繋いでいきたいと思います。

(文・写真 及川将志)