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0719 定置網のおもり作り (釜石)

7月19日、釜石市両石漁港にて、「定置網のおもり作り」に参加しました。この地区の漁業の復興を支援するための活動です。

この地域での漁業は定置網漁が主体で、全体のおよそ8割を占めるそうです。その他には、ワカメ、ホタテ、アワビ、ウニなどの養殖も行っています。大震災の津波により、両石では漁港や漁船、その他の漁業の設備は壊滅的な被害を受けましたが、その後、漁船や網を手に入れ、昨年9月から定置網漁を再び操業し始めました。

今回は、定置網をもう1つ設置する準備として、定置網の固定用おもりを作るお手伝いをさせていただきました。こちらで使用する定置網の仕掛けは、設置した状態での大きさがおよそ400m x 670m。仕掛けはロープで海底に吊るしたおもりにつないで固定します。おもりは土嚢袋に石を約40kgずつ詰めたもので、1日におよそ2000袋、全部で15000袋を作成するそうです。

 

 

袋に次々と石が詰められるので、ボランティアと漁師さんが次々バケツリレー式に運び出し、袋の口のロープを結んでから10袋ずつ機械で釣り上げ積み上げて行きました。重い袋を運ぶのはきつい仕事ではありますが、陽気な漁師さんの優しい指導の下、皆さんがんばって作業していました。女性陣も袋の準備、ロープ結びなどできることをお手伝いしました。

 

こうして作られたおもりの使われる「定置網漁」とは一体どういうものなのか、ご紹介します。

朝4時頃、漁船2隻で出航しました。この辺りでは、箱崎半島沖の三貫島付近に良い漁場があり、定置網が仕掛けてあります。両石より20分ほどで到着。海流の向きによっては漁に向かないことがあります。その場合しばらく待つと漁に適した流れに変わります。この日は1時間ほど待ってから漁を開始しました。

 

2隻の船が並び、機械を使って海中の網を巻き上げます。徐々に水中の網が浅くなり、魚の群れが目の前に現れてきました。巨大な柄付きの網を機械で釣り上げ、魚をすくい上げます。定置網漁は1年を通して行われ、時期によって獲れる魚の種類は変わります。この日は、スルメイカ、マトウダイ、サバ、イワシ、ヒラメ、アンコウ、マンボウなどが網にかかりました。この魚を釜石漁港で水揚げしてから両石漁港へ帰りました。

「津波で家も車も船も流されちゃって」と話してくれた漁師さん。それでもめげずにこうして漁をしている姿は生き生きとしていました。この地域の漁業の更なる復興を願いたいと思いました。

   

(取材班 飯嶋朋子)