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0808 お茶っこ隊 大船渡市佐倉里仮設住宅

大船渡生活支援のお茶っこ隊の活動に参加させていただきました。
今回の活動で伺ったのは、グループホームとして大船渡市盛町に建設された佐倉里仮設住宅。車椅子の方など身体の不自由な方が暮らす、小さな仮設住宅です。





談話室の中で、佐倉里仮設に住む皆さんが集まりお話に華を咲かせます。話題はいろいろ、昔の生活や家族の事。好きなことから今回の震災の事まで。お茶菓子と飲み物をみんなで食べながら、おかあさん達の話に耳を傾けました。すると「今の子たちは食べた事があるかねえ?」と、昔懐かしい米ドン(米で作られた甘いお菓子)を持ってきました。今回参加したメンバーはみんな20歳前後の大学生という事もあり、馴染みのないお菓子に興味津々の様子でした。

「うれしいねえ。物を送ってもらう事だけが支援じゃないよ。確かに物は必要だけどね。でも、こうして会いに来てくれる、こうやって楽しい気分になるとね、生きる気力がわいてくるよ。」

と、おかあさん達は仰っていました。


お話の合間に、おかあさん達にサプライズイベントが。
参加メンバーの1人、速水めぐみさん。彼女は大学でサンバのサークルに所属しており、
お見せできる機会があったら…とサンバの道具を持ってきていました。それを聞くと、おかあさん達や支援員さんも「見せて見せて!」とリクエスト。それに応えて、室内でありながら本格的なサンバを披露してくれました。音楽に合わせておかあさん達の手拍子が響きます。

続いて大野翔君。彼は大学で、なんと「詩吟」のサークルに所属!
緊張しながらも、『べんせいしゅくしゅく』を披露。おかあさん達は「まさかここで詩吟を聞く事ができるなんてねえ」と、嬉しそうに笑顔を浮かべていました。

2人のステージも終り、ますますお話は盛り上がりましたが、帰る時間になってしまいました。名残を惜しみつつも片づけを済ませ、帰り支度をはじめます。おかあさん達に「今日は本当に楽しかった、ありがとう。また来て頂戴ね」と言われ、メンバーたちは顔をほころばせていました。

最後にみんなで記念撮影!


おかあさん達だけではない、メンバー全員も楽しいひと時を過ごさせて頂いた今回のお茶っこでした!

(文・写真 参加ボランティアさん)