平成24年春、まごころサンタ基金は岩手県内被災9市町村の100名以上の受験生に奨学金を支給させていただきました。 平成２４年度 まごころサンタ基金の記事 まごころサンタ基金トップページ
ご支援くださった全国そして全世界の皆様に、あらためて心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。今回はサンタ基金の奨学生が支援者の皆様へと寄せてくれたメッセージを紹介させていただこうと思います。
「私は岩手県大槌町で東日本大震災に遭いました。家族は皆無事でしたが自宅は全壊流失し、今家族は仮設住宅で生活しております。自分は震災直後、このような状況下では進学をあきらめなくてはならないと思っておりましたが、時間の経過とともに支援してくださる方々の存在を知り、この春進学することができました。本当に心から感謝申し上げます。今後復興にはかなりの時間を要することが予想され、4年後自分が学校を卒業する頃どこまで復興しているのか…。岩手にいる家族の話では、まだ仮設住宅で生活しているかもしれないとのことでした。学校に通いながらもこのまま自分が学校に通っていていいのかと、先の見えない不安な思いに駆られることもあります。おそらく自分と同じでいる方は少なくないはずです。経済的に少しでも親の負担を軽減したいと思い、アルバイトも始めました。私は理学療法士になるため頑張りたいと思っております。支援してくださる皆様には本当に心から感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。」
（岩手県大槌町出身の奨学生から）
「支援をしてくださった方々、本当にありがとうございました。支援をしていただいたおかげで夢への一歩を踏み出すことができ、進学することができました。支援してくださった方々の思いを無駄にしないよう一生懸命学業に取り組んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。」
（岩手県大槌町出身の奨学生から）
「東日本大震災の前、私の自宅は岩手県大槌町にありました。
海のきれいな小さな小さな町でした。
今は何にも無くなってしまいました。
大切な人も、大切な物もすべて飲み込んでしまった海。
でも、海を嫌いにはなれない。
すべてを無くしてしまったけれど、私は強い気持ちを無くしたくはありません。頑張る自分を無くしたくはありません。
私たちの町を支援してくださった日本全国、世界中の人たちに感謝の気持ちを伝えるためにも、今、看護学生として頑張りたいです。
そして看護師になって、今度は私が皆さんに恩返しがしたいです。」
（岩手県大槌町出身の奨学生から）
「将来看護師になる夢を持ち、高校生活を送っていた時震災に遭いました。あまりにも悲惨な状況を目の当たりにし、夢どころかこれからどうやって生活していくのだろうと不安でいっぱいでした。そんな時まごころサンタ基金の奨学金募集があり応募しました。今進学先で将来に向け勉強出来ているのも沢山の方の支援のおかげだと感じています。結果をもって恩返ししたいと思います。ありがとうございました。」
（岩手県大槌町出身の奨学生から）
「私は前回、奨学金を貰うことが出来た者です。皆さんの心暖かい支援にとても感謝しています。本当にありがとうございました。今、私は2年制の専門学校で勉強しています。高校の勉強と違い、とても大変・・・。自分で選んだ道なので、途中であきらめることなく、最後まで頑張らなければと思っています。支援してくれた皆さんの為、自分の為に、人の役に立ちたい。避難所生活の時にボランティアに参加し、今の学校に入っても活動しています。震災当時にくらべれば道路はきれいになったし、歩きやすくなりました。でもまだまだ手をかけなければいけない所が沢山あります。夏休み中に側溝の泥上げ作業をしてきました。大勢の支援してくれた人達に感謝して、自分に出来ることをして行きたいと思います。ありがとうございました。」
（岩手県陸前高田市出身の奨学生から）
支援を必要としている子ども達は、まだまだいます。たまたま進学の時期に震災が重なったために進路をあきらめたり変えたりしなければならないというのは、理不尽以外の何ものでもありません。震災遺児対象の奨学金は多くありますが、保護者が存命でも経済的に厳しい子ども達のための奨学金というものは、限られています。返済義務を撤廃し、経済的負担の将来への持ち越しをなくした奨学金というものも、あまりありません。なるべく多くの子ども達の将来を応援するため、まごころサンタ基金奨学金は力の続くかぎり継続していきます。今後も変わらぬご支援、よろしくお願いいたします。ご寄付に託した皆様の想い、必ず届けさせていただきます。
＜ご寄付の振込先＞
岩手銀行 遠野支店
普通預金： ２０４６３３８
口 座 名 ： トクヒ）トオノマゴコロネット
※こちらは「まごころサンタ基金」の専用口座です。「サンタが100人やってきた！」とお間違いにならないようにご注意ください。
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（文・柳澤亮／写真・柳澤明子）