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釜石箱崎地区会長さんご訪問と写真班の活動終了報告

釜石の現場チームと写真班が主に活動している、釜石市箱崎町の自治会、小林伸行さんと佐々木宥悦さんが遠野まごころネット事務局にお見えになりました。

「写真班のメンバーが本日お帰りになるとのことで、大変お世話になりました。瓦礫撤去の部隊のみなさんも含め、まごころネットさんにはいつも家族以上に良くしていただいて、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」とおっしゃっていました。

その9月末で活動を終えた写真班。最後の3週間を活動した佐藤さんから、下記に活動報告が届いています。報告にもあるように、悔いが残ることも少なからずあります。「その地域に寄り添う活動とは」…各現場で活動しているみんなが自問自答しながら、地域の方々との協働作業に取り組み続けております。

箱崎地区での拾得物返却が終了(写真班佐藤さんより)

遠野まごころネットの写真班は、津波で被災した釜石市箱崎町で拾得された写真を含む物品の洗浄作業を行ってそれらを箱崎町内会に返却するとともに、9月12日から29日まで箱崎地区の仮設住宅の一画に展示して被災者(持ち主)へ返却する手伝いをしてきた。

遠野まごころネットから小学5年生も含む4~6人のボランティアが連日返却所に派遣された。箱崎地区で被災した方々が住む仮設住宅は釜石市内の広い区域に分散しており、返却所開設のアナウンスの不徹底や交通の不便さもあって平日の来場者は極端に少なかった。台風の余波の激しい時には来場者が皆無の日もあったりした。しかし、釜石新聞による報道に加えて写真班による仮設住宅へのビラ配りや大槌町ボラセンへのファックスによる広報などの努力もあって、連休最終日の25日には鵜住居や赤浜などの大槌湾に面した地域の被災者も含めた50人弱の来場者があった。来場者の正確な総数は把握できなかったが、大雑把に延べ200人弱。返却所開設期間の最後には来場者からの情報で持ち主が推定された物品を白浜、栗林などの仮設住宅まで宅配して、最終的には拾得された写真以外の物品のおよそ1/4、写真のおよそ1/2が持ち主またはその関係者の手に戻って行った。

思い出の品を発見した被災者の喜びはひとしお。中には大量の写真が出てきて驚き喜ぶ被災者や、たった1枚だったが貴重な思い出の写真をみつけて涙ぐむ被災者もいて、ボランティアもいっしょに感動し、感激してウルルとなることもしばしば。この感激・感動がボランティア活動のエネルギー源であることを実感した。しかし一方では、思い出の品をなにひとつ発見できない被災者も多くいて、来場時の期待に目をキラキラさせていた表情が一転して落胆して帰る姿にかける言葉もなかった。

その拾得物返却作業が29日に終了し、30日には残ったすべての物品を町内会長とともに釜石市民文化会館に運び込んだ。これで遠野まごころネット写真班のすべての作業が終了し、終結した。5月の拾得物搬入以来多くの困難を乗り越えつつ大勢のボランティアの心のこもった洗浄作業の成果が被災者の喜びに結実した。それは遠野まごころネット写真班の誇るべき成果のひとつと自負する一方で、多くの被災者には「ここにもなんにもねぇがった」というむしろ落胆の思いを強くさせたという悔悟の思いも残る。甘くて酸っぱい、しかも少し苦味も混じった複雑な後味の拾得物返却作業だった。最後に拾得物の洗浄作業に努力されて全国に散って行ったすべてのボランティアに改めて感謝するとともに、被災者の方々からいただいた大きなエネルギーを拙い文章に載せて転送します。

(文責:写真班佐藤)