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心の扉を開いてもらえた…神戸大

2011年5月09日  13時11分

こんにちは! 神戸大学のボランティアグループです。 われわれは4月26日から一部のメンバーが遠野入りし、5月2日から最大30人以上で、物資の搬入や片付け作業、そして「足湯」などのボランティア活動をさせていただきました。

足湯をしながらおばあちゃんとの会話がはずむ

陸前高田市の各避難所では、前日に足湯などを担当して避難されている方々のニーズをうかがったメンバーからの報告を受けて、翌日に別のメンバーが必要な物資をお届けした際には「まさか、昨日の今日で持ってきてもらえるなんて…今日は拝んで寝なきゃ」と大変喜んでいただきました。 また、やはり陸前高田市の高田第一中学校や高寿苑をはじめとする高田町の避難所では、足湯をさせていただきました。そんなに大盛況!というわけではなかったのですが、毎日足湯やお布団を持って行くうちにみなさんと打ちとけてゆき、最後には僕たちのつたない落語を聞いていただけるまでに受け入れてもらえたこともありました。 はじめは素っ気ない反応だったけど、毎日顔を見せることで、自衛隊の物資の搬入を手伝ったり、給水を手伝ったりする合間にちょっとずつ、ちょっとずつ心を開いてもらえました。 よそから来た私たちですが、少しずつ少しずつ受けいれてもらい、心のトビラを1つ1つ開いてもらってきました。足湯に来る人は多くはなくても「足湯」がすべてでも、目的でもありません。一緒にお昼ごはんを食べながら、1日中、座ってお菓子をつまみながら、子どもと一緒になって遊びながら、一緒にタバコをふかしながら、今の生活のつらさ、先の見えない不安、悲しみ、怒り、寂しさ…。その人の1人1人の思いを拾って、向き合っていくことが、これから、一緒に、長い長い、復興というものを考えていく時に、きっと大切なことなんだろうと思いました。

イベント会場での地域の方との雑談も大切な任務

その後「足湯」は避難所を飛び出して、遠野市で行なわれたチャリティーバザーや、大槌町の「まごころ広場うすざわ」の開店イベントでも行いました。いろいろな場所でたくさんの方に、少しでものんびりしてもらうひとときを、お届けできたのではないかと思います。短い間でしたが、学生を現場につないでくださった皆さま、作業の現場で若輩者たちを見守り、導いてくださった皆さま、そして、足湯やそれ以外の場所で、たくさんのお話をしてくださった皆さま、本当にお世話になりました。 これからも、被災した1人1人のみなさんが、決して「独り」にならないように。神戸でも、そして再び遠野でも、われわれはできることを続けていきます。

4 Responses to “心の扉を開いてもらえた…神戸大”

  1. coba |

    >うおりさん

    注目しているところも似てます。他の経済記事は真剣に読んでません。(笑)
    初ボランティア後、生き様にも影響しつつあるこの頃です。
    うおりさんは読了済みやもしれませんが、図書館にあった本。
    ●題名 響きあう市民たち  - NPOとボランティア入門-  by 吉永宏
        1999.8.5発行 新曜社 
    著者は静岡県のボランティア団体の設立時にも呼ばれ講演。YMCA後ボランティア研修もされていると。

    こちらは市販されてました。
    ●題名 大震災サバイバルマニュアル 朝日文庫 朝日新聞社編 1996.2.1
    「阪神大震災が教える99のチェックポイント」が副題。文庫化されたもです。

     第7章ボランティア、で阪神大震災の時のボランティアにも触れてます。
     もし参考になれば。

  2. うおり |

    >cobaさん

    私も今回の号を買いました。
    末村さんの記事にあった「管理しない哲学」は、村井さんが神戸で開いていた「ちびくろ救援ぐるうぷ」のあり方そのものでした。その後も、民間主導ボランティアではこの哲学が生きていますね。

    神戸ルポを読んで、遠野で活動した一人として、改めて「日頃からの地域つながりの確立」を訴えたいと考えました。
    神戸で活動していて地元つながりを痛感し、その後の引越先では町内会へ可能な限り参加するようにしています。

    神戸ルポの中で村井さんはもう一つ、「避難所の片隅には、災害で家族を失い、ぽつんとたたずむ被災者がいる。ボランティアは、そのたった一人を救うために目を配るのだ」と述べていますね。声の大きい人に目を奪われそうな時に、この言葉を常に肝に銘じておきたいと思いました。

  3. coba |

    週刊東洋経済5/14号は「今こそ地域貢献」を特集しています。NPO岩手県内被災地の後方支援基地•遠野市:「管理しない哲学」の徹底••• 末村裕子さんが「遠野まごころネット」を紹介しています。ボランティアの方々には読んで欲しい特集。

    神戸大の「心のトビラを1つ1つ開いてもらってきました」と。東洋経済特集の神戸ルポ、村井雅清さんの「孤独死する人は生きている時から孤立している」と。心が通う活動がいかに大切か、毎日の生活にあるんだなと感じます。

    神戸大のみなさん。ご苦労さま。君たちにもありがとう。

    • 活動させていただいた、神戸大学の学生です。
      まごころネットの皆様には大変お世話になりました。
      ボランティアできるのも、それを支えてくれる皆様あってこそです。
      ありがとうございました。

      実際に陸前高田市の第1中学校であったこと、感じたことなどを以下、書かせていただきました。乱文ですが、目を通していただけたら幸いです。(足湯している時の話でなくて恐縮です。)

      ・4日に足湯の呼び込みをしていると、受付の辺りのせいか、いろいろな人が来るし、声をかけてくる。面会の人、ボランティアの人、支援物資として豆腐を5時間かけて持ってきたお兄ちゃん、思い出の品を探す人。特に、思い出の品を探す人に「見つかるといいですね」と声をかけた時のことが印象に残っている。60歳くらいのご夫婦で位牌を探しているとのこと。前述のように声をかけて返ってきた「そうですね。」のトーンが、人の苦労も知らないで、探すの大変なんだぞと言っているようだった。他に声のかけようがなかったから後悔はしていないが、被災した人と被災していない自分との間の距離を感じた。

      ・5日に仲良くなった女の子に「何してるの?聞いて」と言われて、「何してるの?」と聞くと「生きてます。」と答えた。ドキっとしてそれ以上何も言えなかった。答えたのが子どもだったことにまず驚きで、どうも大人の真似らしい。今までしていたこと―仕事や学校―がなくなったからこそ、そう答えるしかないのかな、と思った。

      ・5日に子ども達にお茶を勧めて2人分淹れていると、1人が手伝ってくれたが、それを見た1人が「被災者なのになんでやってるの?」と言った。それを聞いて支援され慣れているな、やってもらって当たり前になりつつあると感じた。被災者の自立を奪うようなボランティアはあらためていかないといけないと思った。

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。