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心の扉を開いてもらえた…神戸大

こんにちは! 神戸大学のボランティアグループです。

われわれは4月26日から一部のメンバーが遠野入りし、5月2日から最大30人以上で、物資の搬入や片付け作業、そして「足湯」などのボランティア活動をさせていただきました。

足湯をしながらおばあちゃんとの会話がはずむ

陸前高田市の各避難所では、前日に足湯などを担当して避難されている方々のニーズをうかがったメンバーからの報告を受けて、翌日に別のメンバーが必要な物資をお届けした際には「まさか、昨日の今日で持ってきてもらえるなんて…今日は拝んで寝なきゃ」と大変喜んでいただきました。

また、やはり陸前高田市の高田第一中学校や高寿苑をはじめとする高田町の避難所では、足湯をさせていただきました。そんなに大盛況!というわけではなかったのですが、毎日足湯やお布団を持って行くうちにみなさんと打ちとけてゆき、最後には僕たちのつたない落語を聞いていただけるまでに受け入れてもらえたこともありました。
はじめは素っ気ない反応だったけど、毎日顔を見せることで、自衛隊の物資の搬入を手伝ったり、給水を手伝ったりする合間にちょっとずつ、ちょっとずつ心を開いてもらえました。

よそから来た私たちですが、少しずつ少しずつ受けいれてもらい、心のトビラを1つ1つ開いてもらってきました。足湯に来る人は多くはなくても「足湯」がすべてでも、目的でもありません。一緒にお昼ごはんを食べながら、1日中、座ってお菓子をつまみながら、子どもと一緒になって遊びながら、一緒にタバコをふかしながら、今の生活のつらさ、先の見えない不安、悲しみ、怒り、寂しさ…。その人の1人1人の思いを拾って、向き合っていくことが、これから、一緒に、長い長い、復興というものを考えていく時に、きっと大切なことなんだろうと思いました。

イベント会場での地域の方との雑談も大切な任務

その後「足湯」は避難所を飛び出して、遠野市で行なわれたチャリティーバザーや、大槌町の「まごころ広場うすざわ」の開店イベントでも行いました。いろいろな場所でたくさんの方に、少しでものんびりしてもらうひとときを、お届けできたのではないかと思います。短い間でしたが、学生を現場につないでくださった皆さま、作業の現場で若輩者たちを見守り、導いてくださった皆さま、そして、足湯やそれ以外の場所で、たくさんのお話をしてくださった皆さま、本当にお世話になりました。

これからも、被災した1人1人のみなさんが、決して「独り」にならないように。神戸でも、そして再び遠野でも、われわれはできることを続けていきます。