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あっという間に「後5分」!関西「第2回報告会」

2011年10月24日  18時17分

10月22日夜、関西同窓会主催「第2回災害ボランティア報告会」を開催しました。

今回は短い告知期間ならびに雨模様の天候にも関わらず40名が参加。前回より少人数ながらも、より深い話ができ、あっという間の2時間となりました。

今回も事前申し込みの段階で、「興味はあるが、自分が参加できるのだろうか?」、「現地で活動したことはあるが、最近報道もめっきり減ってきており、被災地の今はどうなのか?」「学生たちをボランティア活動に関わらせたいと考えているが、実際にどのような活動が行われ、また、どのような準備が必要なのか?」等の声を寄せていただいていました。また、被災地域のニーズ・活動が変化してきていること、そして、関西圏は台風12号の被災地域も抱えています。 このことを踏まえ、出来る限り新しい情報をお伝えしたい、和歌山県での活動についても情報を提供したいと考え、第1部)9~10月に現地で活動を行ったメンバー2名と和歌山県での活動を行ったメンバーによるパネルディスカッション、第2部)遠野・和歌山・遠野(女性のみ)のグループに分かれて車座になっての質疑応答形式の2部構成で開催しました。

 

上野真由さんからは、大槌町の「まごころの郷」の開墾作業について、目的と実際の活動の内容・様子。加えて、活動の前後に訪問された陸前高田市広田町・黒崎神社の「根岬梯子虎舞」復興祈願 祭、黒崎仙峡温泉のお話を伺いました。

棚橋亮さんはこの日、岐阜県から駆けつけて来ていただき、2回、計3週間弱にわたって関わられた仮設住宅訪問・支援活動について、その活動が始まった経緯と初期の頃の状況、多くのボランティアがバトンをつなぐ形で発展してきたお話を聞かせていただきました。仮設住宅 に入居している方、一人ひとりが異なる背景を持っており、必要な支援も異なること、それら異なるニーズに多くのボランティアが耳を傾け寄り添う活動を続けてきたことを伺い、そのお話を通じて、支援がまだまだ必要な状況にあることを皆で再認識しました。

樋口 陞さんは、遠野まごころネットに継続的にバスを出していただいている神戸のボランティア団体を通じて、台風12号で大きな被害を受けた和歌山県勝浦で活動したときの報告をいただきました。現地の写真を示していただきながら、津波被害に匹敵する状況、泥のかきだしや瓦礫の撤去作業の様子についてのお話があり、近県・和歌山でも東北の被災地同様、復旧にむけて、まだまだ多くの人手が必要な状況にあることを聞かせていただきました。

第2部では、熱心な質疑応答が行われました。あっという間に「後5分」のアナウンスとなり、後片付けの間も個々に質問されるという盛況ぶり。特に和歌山担当の樋口さんには終了後も質問する方が大勢いて大人気でした!

今回の報告会では、他団体の方や、大阪市ボランティア情報センター(大阪市社会福祉協議会)の方も参加いただいたので、一般参加者のニーズに応じて、その場でご紹介するなど、相互交流を深めることもできました。この報告会は、私たち遠野まごころネットのOB・OGによる情報発信を目的として始めましたが、こうして参加者間の交流や、課題の解決に近づく良い機会にもなるのだと、思いを新たにしました。 このことも踏まえ、今後の報告会が、参加される方にとってより良い機会になるよう工夫をこらしていきたいと考えています。 ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。一緒に関西から盛り上げて行きましょう。

今後の開催予定

神戸開催・第1回災害ボランティア報告会は10月29日(土)14時00分から 神戸まちづくり会館で、
大阪開催・第3回災害ボランティア報告会は11月19日(土)18時30分から クレオ大阪中央で開催予定です。
詳しくは、https://sites.google.com/site/magokorokansai/をご覧ください。

(記事・写真: 遠野まごころネット関西同窓会 I&Iコンビ)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。