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ワカメで交流

2011年11月04日  17時05分

2011年9月30日、10月1日の2日間、釜石市箱崎の釜石東漁港に、ワカメの養殖棚を固定するための錘の作成のお手伝いに伺いました。

例年3月にワカメは収穫されますが、今年はいざ収穫という時に、ワカメも養殖棚も道具もすべて津波に流されてしまったとのことです。

ワカメの養殖棚に使用される錘は、本来は10年に一度くらいの頻度で少しずつ交換していけばよいものです。ところが今回の震災で、すべて流されてしまったために、漁協で協力して錘を作成しています。計画では、9月上旬までに錘を2万袋作成しなければならないのですが、砂利などの資材は、道路の補修にも使用されるために、それらが優先されてしまい、入手が難しくなっていることも遅れの原因です。

錘は、土嚢に砂利を入れ、ひもで縛ってつくります。流れ作業でつくるので、どんどん積みあがっていくのですが、2万という数は、なかなかすぐにはできないようです。

箱崎地区も他の漁村と同じように高齢化が進んでいるようで、みなさん休み休み作業を行っていました。
作業の合間には、漁師さんと話をする機会もありました。
どこから来たのかなどからはじまり、今は定置網で鮭がとれるとか、ここで取れる鮑はものがいいんだよとか、遠野まで買い物に行くんだよなどと話してくれました。

お昼休みには、今朝定置網にかかったというイナダ(ブリのこども)とスルメイカを刺身にしてくれました。浜で食べるお刺身は本当においしく、貴重な体験をさせていただきました。漁師さんの元気の源ですね。

三陸ワカメの養殖のお手伝いをしたことで、私は三陸ワカメのファンになりました。
来年3月の収穫を楽しみにしています。

(記事:佐山淳)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。