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被災地復興支援ボランティア活動報告(1) – 5/22

2011年11月06日  10時40分

5月22日から被災地復興支援ボランティア活動を続けていらっしゃる塚田さんより、7つの投稿記事をいただきました。現在8度目として遠野に滞在中の塚田さんですが、取材班が活動報告を募集していることを知り送ってくださいました。本日より7日連続で、5月から10月までのレポートを順次掲載させていただきます。
なおPDFファイルは自由に再配布してよいとのことなので、共有のためにご活用ください。


被災地復興支援ボランティア活動報告(1) - 5/22

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IT関連企業勤務 横浜在住 塚田 将
日程: 5/22(日)
場所: 岩手県遠野市、陸前高田市、大船渡市
団体: 遠野まごころネット

参加に至る経緯

震災から2か月以上が経ち、重機によるがれき撤去は進んできていますが、浸水した家屋の片づけは遅々として進まず、未だ避難所生活を余儀なくされている被災者の方達がいる一方で、横浜ではいつもと変わらぬ日常をおくることができていることに違和感を感じていました。
東北道や東北新幹線が復旧したこともあり、GWを機に日帰りボランティアが増えてきました。
私は岩手生まれで、日帰りボランティアなら休日にでもできそうだとの思いから、参加を決意しました。
そんな訳で、5/21(土)の夜に現地入りし、翌5/22(日)に活動し、その日の夜行バスで横浜に帰ってきました。

ボランティアの内容

センター・入り口

今回参加したボランティア団体は、「遠野まごころネット」(http://tonomagokoro.net/)というところで、岩手県・遠野市の総合福祉センターを拠点として活動し、陸前高田市、釜石市、大槌町といったTVでもよく報道されている被災地の復興支援を行っています。
被災地にはセンターから専用のバスで移動します。
現地作業は様々で、浸水した個人宅や畑の汚泥除去、庭のがれき撤去、床はぎ、家具の移動等の力作業や、 避難所での炊事、掃除、物資の運搬、役所からの情報の伝達、話し相手等があります。

なお、5/22はあいにくの雨天のため、被災地作業は中止になりましたが、レンタカーを借りて陸前高田や大船渡の現状を見てきました。

ボランティアの参加者

県外からの参加者が多く、遠いところでは、山陽・九州や海外からの参加者も少なくありませんでした。
私のような個人で参加する人もいれば、大学のサークル、JICA等、団体で参加する人たちもいました。
5/21、22の期間は、100人超の参加者があり、女性の参加者はその内の3割を占めていました。(一時期は200~300人が活動していたとのこと)
男女共に若い人が多かったのですが、40、50、60代の人も何人もいました。
1回の活動期間は参加者それぞれで異なり、私のような日帰りもいれば、一週間程度滞在する人もいました。(中には仕事を止めて一年近く滞在する人もいるとか)

センターの環境

宿泊は、男性はセンター内の体育館に、女性は別室に、各自寝袋を持参して寝泊りをします。
共用の温水シャワーも15分交代で無料で使えます。
洗濯機、台所、無線LANも整備されていて無料で使えます。
このような環境の下、参加者は自己完結が求められます。(食事、作業着、生活必需品は持参・自己管理)

センターへのアクセス

県外からは、夜行バスで花巻まで、または、新幹線で新花巻まで行き、そこからローカル線(釜石線)で遠野まで行きます。
ただし、ローカル線の始発でも、センターの朝の集合時間に間に合わないため、前日入りする必要があります。
帰りは、花巻から東京・横浜に向かう夜行バスがリーズナブルです。(現地の人曰く、遠野直のバスもあるとか)
また、マイカー、マイバイクでの参加者も多いようです。

最後に

陸前高田・津波は団地5Fまで

被災地を目の当たりにして、復興にはまだまだ長い時間と多くの人の力が必要であると強く感じました。
また、このような有事の際には、企業は組織の力を活かして被災地ボランティアを行うというCSRを伴うのではないかとも思いました。
被災地復興のボランティアに既に参加されている方、参加を検討されている方、参加は難しいが後方支援ならという方、是非、情報共有・意見交換をしましょう!私は今後も月一で参加する予定です。

全社協 被災地支援・災害ボランティア情報
http://www.saigaivc.com/vc設置状況-pdfファイル/

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。