遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

5・5 魂の声が聞こえる

2011年5月05日  21時40分

郡(こおり)美矢さん(41)は、生まれつき耳が聴こえない。兵庫県但馬市にある耳の不自由な方々の通う小さなキリスト教会で、手話で聖書の言葉を伝える「ろう牧師」を務めている。親友の米国人宣教師ナンシー・ジョルダンさん(62)と、彼女の夫エドさん(64)の車で、遠野にまでやってきた。忙しい仕事をやりくりし、ゴールデンウイークに2日間だけの日程でボランティアに志願。しかし、4日の午前4時に出発し、夕方6時に仙台までたどり着いたところで、3人は悪天候と疲労でギブアップ。やむなく知人宅に宿泊し、再び早朝から遠野を目指したが、まごころネットに着いたのは午前10時。すでに、沿岸の被災地へ行くすべてのバスは出た後だった。被災地まで40~50㌔離れた遠野からの毎朝の無料送迎バスを逃せば、その日は現地での活動はできない。「まごころのシステムをよく知らなかったんで、3人で『え~!!』という感じでした。本当は、こちらでも被災された障がい者のための仕事をしたかったんですけど、残り1日だけじゃそんなことも言ってられませんからね。何でもやろうと、今日の仕事にかけていました」。ジョルダンさんとまごころの手話通訳の助けを借りながらも、自身も大きく口を動かして笑顔で話した。

明るくポーズをとる郡美矢さん(右)とナンシーさん(中央)。左はまごころネットの手話通訳ボランティアの奥園美恵子さん

明るくポーズをとる郡美矢さん(右)とナンシーさん(中央)。左はまごころネットの手話通訳ボランティアの奥園美恵子さん

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1度だけのボランティアではなく…

2011年5月04日  22時13分

<まごころ体験記③>

1度だけのボランティアではなく…

栃木県小山市 小島奈緒子

遠野生まれの母を持つ私は、4月30日から「遠野まごころネット」で活動しています。昨日3日までは、ずっと事務局から車で10分ほどの稲荷下の体育館で、全国から届けられた物資を仕分けて、体育館を訪れる被災された方々にお渡しする活動を行っていました。

母昭子さんの生まれ育った遠野でボランティアに励む小島奈緒子さん

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GWは家族6人でボランティア!

2011年5月02日  19時59分

ゴールデンウイークでごった返す遠野まごころネットに、この日から頼もしいボランティア一家が加わりました。横浜市の小学教諭・朝川健太郎さん(39)恵子さん(38)夫妻が、長女京子さん(15=高1)長男和輝君(13=中2)次男寛大君(9=小4)三男慶大君(7=小2)の子ども4人を連れて、来遠してくれたのです。 (さらに…)


82歳のボランティア大活躍

2011年5月02日  19時53分

この日も午前7時半の受付時点で、過去最多の522人のボランティアが集結した遠野まごころネットの事務局前で、史上最高齢のボランティアを発見した。 地元・遠野市松崎町在住の三平敦夲(みひら・たいと)さんは、1929年(昭4)5月3日生まれ。明日3日には82歳となるが、今も現役バリバリの大工だ。「日本全国からいっぺえ人たちが、被災地を助けに遠野にあずまってくれありがてえ。地元の人間としてオラホも何かせねばと思った」と誇らしげに話した。 (さらに…)


バイクなき遠野紀行

2011年4月29日  21時28分

<まごころ体験記②>

バイクなき遠野紀行

神奈川県川崎市        東 賢太郎

想像を超える大反響だった。大津波で中心部が壊滅状態となった大槌町のとある避難所。30人近い地元のおばさまたちが、少女のように目を輝かせ、私が持参した支援物資の化粧品を歓声を上げながら手に取っている。震災から50日、彼女たちはどんなにこれを待ち望んでいたのだろう…。わずか15分で段ボール3箱分が空になった。 (さらに…)


女の子たち…勇気を出して!!

2011年4月28日  21時21分

<まごころ体験記①>

ボランティアに参加する勇気

大阪府 高橋愛美

今回、遠野まごころネットでボランティアに参加した一女性として、これからボランティアを考えられている女性に向けて、私がここでの生活で感じたことを「ボランティアをするということ」という目線に特化してお伝えします。 (さらに…)


被災者…そしてボランティア

2011年4月27日  19時12分

遠野まごころネットの個人ボランティアとして、23日から遠野に滞在中の松下達也さん(49=会社員)は、神戸からやってきた。22日の夜に家を出て、夜行バスと電車を乗り継いで23日の朝に仙台に着いた。そのまま、周辺の被災地には目もくれず、人生で初めてのボランティア活動のため、縁もゆかりもなかった岩手の地に乗り込んだ。 (さらに…)


「足湯隊」活動

2011年4月25日  21時04分

震災から約2カ月が経過し、長期にわたる避難所暮らしに心身ともに疲れ果てておられる人々のケアも、われわれ遠野まごころネットの大事な任務です。避難所の方々に、足湯の提供し、手や足を揉んであげてリラックスしてもらいながら、身の上話や世間話をする「遠野足湯隊」が連日、被災地に出動しています。 (さらに…)


「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。