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震災復興お茶キャラバンin遠野

年明け様々な部隊が活動を始めていますが、カフェ隊も活動を再開しています。 今回は、遠野お茶っこ隊の活動についてお知らせしようと思います。

当日の説明

ほうじ茶の準備


遠野お茶っこ隊の新年最初の活動はやはり「お茶っこ」。 1月8日に「京都おぶぶ茶苑」さんが「震災復興お茶キャラバン」という企画で遠野に来てくださったので、 一緒に新年お茶会を行いました。 仮設住宅と雇用促進住宅の2か所で同時に行い、 住民の皆さんは次々と出てくる10種類ほどのお茶と手作りのお茶うけ菓子を味わいながら、 楽しそうにお話しされていました。

お茶の説明をする松本さん

住民の方と話される松本さん

ところで、「震災復興お茶キャラバン」って知っていますか? 1月5日から1月21日にかけて地震の被災地や風評被害に苦しむ農家の方々のところに元気を届け、 被災地の現状を東京・京都での報告会でお伝えするという企画です。 遠野でも様々な方々に協力していただきました。 京都おぶぶ茶苑の松本さんはこのキャラバンで実際に被災地をまわっており、 悲惨な光景を目の当たりにしておられます。 風評被害に苦しむ農家について話される際には、 そのやりきれない気持ちが強く伝わりました。

今一度、みなさんにお伝えしておきたいことがあります。 あまり知られておらず、実際にボランティアに来られた方も驚かれるのですが、 遠野市内には、被災された方が入居されている仮設住宅と雇用促進住宅が一ヶ所ずつと、 みなし仮設と呼ばれる、親戚のお宅や自分で借りた住宅に入居されている世帯が100以上あります。 遠野まごころネットがボランティアの本部を置いている遠野であっても、 これほどの被災された方がいるのが現状です。

まごころネットは今後もどのように被災された方々の手助けができるのか、 実際に活動しながらも模索しています。 いままでの皆様のボランティアや支援物資での協力によってまごころネットは成り立ってきましたが、 これからも皆様のご協力が必要となるはずです。

3.11から10ヶ月が経ち、震災の記憶が風化していることも現状としてあります。 しかし、被災された方の心の傷が完全に癒えたわけではありません。 復興が完全に進んだわけではありません。 すべてが元通りになったわけではありません。 そのことを記憶していただくことだけでも、私たちの励みになります。 知人に伝えていただくことだけでも、私たちの力になります。

これからも、遠野まごころネットの活動は続いていきます。 今後ともよろしくお願いします。

メッセージを書く様子

集合写真

文:佐藤博紀 写真:東平一彦