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「6年1組 学級便り」より

小学校6年生の橋本雪瑛さんがお父さんの典孝さんといっしょにまごころに来られたのは昨年末。27日(火)と28日(水)の2日間、釜石市箱崎町でのハード活動に参加してくれました。

雪瑛さん


その時のことを書いた作文が、雪瑛さんのクラスの学級だよりに掲載されたそうです。「自分にできる精一杯の体験を通して多くを学んだことが伝わってきました」という担任の先生のコメント付き。たいへん立派な作品です。お父さんの典孝さんからご許可をいただきましたので、転載させていただきます。

「12月26日から29日まで、私はお父さんと一緒に岩手県のボランティアをしていました。きっかけはお父さんがボランティアに何回も行っていて『人手が足りないよう』だったので、私も行く事になりました。場所は岩手県の箱崎町と言う所です。私は2日、箱崎町で作業をしました。1日目は海の近くの所をみんなでおそうじしました。最初、この景色を見たときは言葉が出ませんでした。かれている木、こわれている道、何もないあき地のよう。海のにおいではなく、変なにおいがしました。一番おどろいたのは、がれきてっきょの作業をしているときです。6人ぐらいでやっていました。コンクリートではなく、土の上に立っていてその土をほり返すと…木、魚の死体、かわら、ガラス、カード、ゴミ…などが、うじゃうじゃとでてきました。すごくびっくりしました。さらに他のところで見つけたのが『写真証明書』見つけた時、一番最初に思った事…は『この人、生きてるのか…?』証明書を見るのがつらくなりました。2日目(最終日)は、箱崎神社のおそうじをしました。木や葉っぱがたくさん落ちていて大変でした。犬の石像の場所が地震によってすごく変わっていて『地震って本当にヒドイな…』と改めて思いました。2日目で驚いたことは『神社の通り道がくずされていた事です』もう誰も通れないぐらいはでに?くずされていました。土の中にあったもので一番すごかったのは『ガードレール』のようなものです。津波によって流され土の中にまるまると入っていました。大人の方がほってもほっても…ぜんぜんでてこなくて、あきらめていました。今回私たちがお世話になったのは『遠野まごころネットさん』です・若い人からおじちゃん、おばちゃんの人までたくさん(30人ぐらい?)いました。みんな、私にとてもやさしくしてくれました。私はこのボランティア活動に参加して、多くの人とふれ合い、助け合ってがんばりました。やっぱりきたない所よりもキレイな所の方が地域の人も喜ぶし、自分たちも気持ち良かったです。これからは困っている人がいたら助けてあげたいです。中学高校になってもし行ける時間があれば、またボランティア活動をやりたいです。 橋本 雪瑛」

雪瑛さん、ありがとうございました。ぜひともまた参加してください。まごころみんなで待っています。

(引用文:橋本雪瑛 写真:橋本典孝 編集:事務局・柳澤 亮)