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0727 陸前高田市 竹駒保育園夕涼み会

7月27日(金)、陸前高田市竹駒コミュニティセンター前にて、竹駒保育園の夕涼み会が行われました。震災により道具などを流されてしまったために去年は行うことができませんでしたが、今年は遠野まごころネットがお手伝いさせていただき、ラーメン・フランクフルト・焼きそば・たい焼きの4つのブースを展開することができました。当日は約200人の方が訪れました。

園長先生のあいさつから始まり、竹駒地区の仮設住宅にお住まいの女性陣が「よさこいみさこい」を披露してくれました。次に浴衣姿の園児たちが、元気いっぱいに「チャオチャオ陸前高田」、「高田音頭」、「もったいばーさん音頭」を踊っていました。

竹駒地区女性陣による「よさこいみさこい」


浴衣姿の園児たちが輪になって踊ります


その後、先生方が企画した はなびゲーム(いろいろな花火をひもでくくり、そのひもを園児に引いてもらうゲーム)や輪投げが行われ、食べ物のブースもたくさんの人が訪れ大盛況でした。竹駒地区の細根沢仮設にお住まいの女性からは、今まで支援してくれたお礼を返したいと、たくさんのお買い上げをいただきました。




保育園だけではなく、竹駒地区の人々、小・中学生も集まり、和やかなひと時を過ごされていました。何よりも子どもたちのたくさんの笑顔が見られました。この笑顔がご両親、地域の人々の心の癒しであり、希望だと感じられました。


遠野まごころネットがお手伝いしたブースには、陸前高田以外の他のエリア担当スタッフに加えて、物資チームも駆けつけてくれました。また、場所や機材などを提供してくださった竹駒コミュニティセンターの松野さんや、他団体のみなさん、多くの方々のおかげで成功裏に開催することが出来ました。最後の抽選会の景品には支援物資から提供されたおもちゃなどが使われ、物資チームの隊長は「最高の物資の配り方だった」とおっしゃっていました。(余談になりますが、抽選会で何が当たるかなとワクワクした子どもたちの表情を見て、隊長さんは涙を流されていたそうです)


今回の夕涼み会は、外部の団体やボランティアが行なってきたこれまでの炊き出しとは異なり、地元の方々が主体となって運営されたものです。「支援慣れ」という言葉を耳にしますが、園長先生をはじめ、先生方、父母の会のみなさんの力強い姿を目にし、自立への道を確実に歩んでいると感じました。

(文・小林幸三郎 写真・釘子明)