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カッパ隊と川遊び

大槌町の子供たちと一緒に川遊びを楽しむ「カッパ隊」が7月30日から8月7日まで大槌川のほとりにあらわれました。カッパ隊は8時30分に遠野を出発し、10時頃に大槌町中心部から約6キロメートル上流にさかのぼった現場に到着、川遊びの準備を始めます。子供たちは10時30分から15時まで好きな時にいつでもカッパ隊とここで泳いだり遊ぶことができます。

何をして遊ぼうかな?

前半は気温が低く活動中止の日もあったそうですが、8月3日以降は天候に恵まれたおかげで連日、子供たちのはしゃぎ声が川のほとりに響きわたりました。例年ならばこの季節は多くの人々でにぎわう美しい三陸の海も今年は大津波の被害で海水浴どころではなくなり、子供たちが楽しみしていた小学校のプールも流されてしまって泳ぐことができない・・・。しかし、このような現実のなかでも川は美しい水の流れをたたえながら海へとつながっています。

みんな気持ちよさそうに泳いでいます

地元の方の話によると、「こちらのほうでは夏に泳ぎに行くといえば海で、これまで川にはほとんど行くことがなかった」のだそうです。 カッパ隊の隊長、伊勢崎克彦さんは「津波の被害で海は大変なことになったが、それでも今、海に注ぐ川にはきれいな水が流れ続けている。実際に脈々と流れる川の水にふれることで自然には恐い側面もあるが、豊かさもあるということを子供たちに感じてもらいたかった」と話していらっしゃいました。

澄みきった美しい川の水や子供たちの嬉しそうな笑顔を見て、大人たちのほうがむしろ元気をもらったのかもしれません。大槌川の美しい水辺の風景をちょっぴりご紹介しましょう。