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大槌町の仮設で巨大カステラづくり(8月12日)

お盆前の8月12日、カフェ隊で大槌チームのリーダーを行っている奈良さんが、ご自身が代表でもある「フライパンダ」という巨大カステラづくりの活動を、この日のためにいらっしゃった仲間と現地で行ってくださいました。 動画は活動の様子です。子供たちの「おー」っていう歓声が響き渡っています。

材料には、卵を110個、小麦粉と砂糖をそれぞれ2.5キロ。大量の生地を、みんなで手分けしてかきまぜてゆきます。

大量の生地をかき混ぜます

クッキングペーパーを敷き詰めて、記事を平らに流し込んでゆきます。炭火で約1時間焼き上げてゆくのですが、ムラが出ないように、90センチの巨大フライパンを支える縁台の各位置の高さ調整を綿密に行ってゆきます。

90cmの特大フライパン

フライパンも、そのフタも、全部特注とのこと。もとは、1年以上前に、友人たちと「ぐりとぐら」の巨大カステラを作りたいよねと始めたのがきっかけらしいのですが、何度も失敗し、試行錯誤を重ね、いまの作り方に落ち着いたそうです。まんべんなく焼きを入れられるように、フタの上にも炭を敷き詰めています。

蓋の上にも炭を置く

出来上がったカステラは、「いままでで最高の出来」とのこと。こんがりきつね色に表面が焼き上がっていました。「誰か切りたい人~」と声をかけたら、仮設に住む男の子が目を輝かせて手をあげました。 ちなみに、この切る道具も、特注。男の子が力いっぱいに、切れ目をいれてゆきました。

カステラを切り分ける

 

見た目もさることながら、味の方も「最高の出来」とのことで、「うぉー、うめぇー」と一人ひとりにも大きなカステラを、子供たちがたいらげていました。 仮設住宅で「子供を喜ばせよう」という活動をいくつか目にしますが、このフライパンダの活動は、一緒につくる喜びを体験できる、素晴らしい試みでした。子供だけでなく、大人の方々にも、「すごいな~」「ほんとうに作れるの~?」と笑顔が生まれていました。 同時に、「今後も仮設で、こういう楽しみを作っていってほしい」と地元の方々がおっしゃっていました。今回訪れた、大槌町の金澤地区の仮設は、街から遠く離れた場所にあります。こうした人里離れた土地で暮らさなければいけない方々に、今後も何が提供してゆけるのか。フライパンダのような活動を継続して提供し続ける必要性を感じました。

フライパンダ代表の奈良さん。なんかのキャラクターみたいですね。