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「生出(おいで)クリスマスパーティ!」シチュー、ケーキ、ツリーにリースも、みんなで作ったよ!〜陸前高田市矢作町生出地区〜

12月15日(土)、陸前高田市矢作(やはぎ)町の生出(おいで)地区でクリスマスパーティが開かれました。

東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市。津波によって奪われてしまった自分たちの町を、子ども達はどの様に見ているのでしょうか。普段遊んでいた場所はなくなり、学校のグラウンドには仮設住宅が建ち並び、変わり果てた「ふるさと」で日々生活しています。遠野まごころネットではそんな子ども達の心の傷を少しでも癒したい、そして自分たちのふるさとを大切に想う気持ちを持ってもらいたいと、同じ陸前高田市でも津波被害を免れた西部山間部に位置し、「木炭の里」としても有名な矢作町生出(おいで)地区に着目しました。生出には自然と共生する術を知った達人たちが暮らしています。そんな達人たちとの交流を通し、前回の生出トレッキングに引き続き、自然を愛する心、そしてなにより楽しい時間を過ごしてほしいという思いからクリスマスパーティを企画しました。今回は生出の本物のモミの木を使ったクリスマスツリーの飾り付けなども行う予定です!

今回の「生出クリスマスパーティ」には気仙小学校から4名、長部小学校から1名、矢作小学校から4名、竹駒小学校から1名、そして保護者の方2名を加えた計12名が参加。生出の研修施設「ホロタイの郷」に集まりました。

(*「ホロタイ」とはアイヌ語が語源で、「ホロ」が大いなる、「タイ」が森という意味です。)

パーティの準備、最初は料理作りです。生出の婦人会のみなさんにも、前回に引き続き協力して頂き、みんなでクリームシチュー、そしてクリスマスケーキを作ります。

普段は包丁を使うことがない子ども達も、シチュー用の野菜や鶏肉を切っていきます。婦人会の方々に見守られながらみんなで代るがわる上手に切ることができました。

 

野菜の下ごしらえが終わったら、シチューの味付はベテランの婦人会の方々にお任せし、いよいよ子どもたちお待ちかねのケーキづくりです!

ケーキに使うフルーツをまずはカット。この日はバナナとイチゴを使いました。それから生クリーム作りに。ハンドミキサーを使って泡立てます。どんどんクリーム状になってくる様子に子ども達も大興奮。そうしてできたクリームをスポンジに塗りながらも、ときどきペロッと味見したりして、楽しく作りました。

   

続いてフルーツの飾り付け。みんな真剣な表情です。

  

さあ、ケーキが完成!!どのグループのケーキもとってもおいしそう!

 

 

 

 

ケーキはおやつの時間までとっておき、昼ごはんは生出のみなさんと先ほどみんなで準備したクリームシチュー。いただきまーす!

 

午後からは、生出の山から切りだされた本物のモミの木をクリスマスツリーにするための飾り(オーナメント)を作ります。

松ぼっくりもきれいに色づけできました!!

   

オーナメントづくりが終わったら、「木炭の里」として有名な生出ならではの「木炭リース」を作ります。

地元の講師・佐々木順子さんから説明を受け、まずは木炭を適当な大きさにカット。

のこぎりを使いながら、割れない様に慎重に切っていきました。

   

次にひもで木炭を結んでいきます。後で解けてとれないようにしっかり結びます。

完成!みんなとっても綺麗にできました。木炭のリースは飾っても綺麗ですが、同時に消臭効果も期待でき、実用的です。

いよいよ本物のモミの木の飾り付け!このモミの木は生出の方が「子ども達のために」とご自分の山から切りだしてくださったものです。雪に見立てた綿や、色づけした松ぼっくりなどを飾り付けていき、とても贅沢なクリスマスツリーが完成しました。

 

リース作りやクリスマスツリーの飾り付けを楽しんだあと、いよいよおやつタイム。みんなで作ったケーキを食べます。

クリームはふわふわでとってもおいしく出来たようです。生出のみなさんも大満足でした。

 

ケーキを食べた後はツリーの点灯式。鈴木幹さんのカウントダウンで点灯すると、子ども達や生出の方々からわ~っと歓声が上がり拍手が起きました。

最後にスタッフサンタから「メリークリスマス!」と、お菓子のクリスマスプレゼントがあり、子どもたちからは「ありがとう!楽しかったあ!!」との声もありました。

今後もこのような季節を感じるイベントを実施すると同時に、子ども達と生出の方々が定期的に交流できる機会を提供していきたいと考えています。子ども達が生出に定期的に来て、人々とのふれあいの中で陸前高田の魅力を体感し、ふるさと「陸前高田」への郷土愛を育めるような活動を今後も続けていきたいと思っています。そのためにもみなさん、是非ご支援をよろしくお願いいたします。

 

( 報告 陸前高田 矢作チーム / 写真 映像班 )