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11月末・大船渡イベントの御報告です

2012年1月01日  21時57分

バッタバタの日々で大変遅くなりましたが11月末・大船渡イベントの御報告です。

《11月26日(土)上山公民館》
避難所暮らしから新たな生活が始まり4ヶ月が経過。
被害を受けてしまった方全員が仮設住宅で暮らしている訳ではありません。
自宅の1階を流され2階で暮らしてきた方、親戚・身内の家に移られた方、避難所から民間のアパート・雇用促進住宅等(みなし仮設)に移られた方。
皆さん今までと全く違う不便な生活を送っています。

今僕達が危機感を持っているのはそう云った色んな生活環境での格差です。
外から見て誰でも、仮設住宅に被害を受けてしまった方が居るのはわかりますが、在宅・みなし仮設の方は何処にいらっしゃるかわかりません。
個人情報保護法等の為に情報は行政から全く伝わらず、自分の足で探すしかないです。
在宅・みなし仮設の方への支援は殆ど無く、住む場所によっての支援格差がハッキリとあります。
そこで今回は地域の民生委員の方にご協力頂き、そう云った方と仮設の方、皆さんに集まって頂きました。

◆プロカメラマン・メイキャップによる写真館。
 久しぶりにメイクをした皆さんはカメラマンの誘導によって表情はドンドン緩み、夫婦で肩を組んだり、友達同士で抱き合ったり。
 「こんなに笑ったのは震災以降初めてだ。」「化粧をしたのは何十年ぶりかで、恥ずかしいけど嬉しい。」「お母さん(奥さん)と肩組むのは初めてだ。」など沢山の嬉しいお声を耳にしました。
> ◆全員でお昼ご飯作り。
 写真撮影の横では集まった方全員で餃子作りをしました。お昼は出来立ての水餃子とオニギリを食べ、残った餃子は晩ご飯用としてお土産に!
◆焼き芋作り。
 以前、仮設住宅の落葉拾いをした際に集めておいた落葉で作った焼き芋!本場・鹿児島から届いたサツマイモはホッコリ甘く最高でした。

プロカメラマンのメイキャップ写真と皆で昼食作り

落ち葉で焼き芋作り

協賛:上山公民館、さんさんの会、3・11肖像写真プロジェクト

《11月27日(日)猪川地区公民館》
この日は仮設住宅・在宅やみなし仮設にお住まいの方々にお集まり頂きました。
大船渡の仮設住宅は37ヶ所あり、300戸を超える規模のモノから5戸しかない所もあります。
多くの支援団体は大きな仮設での活動が多く、小さな仮設での支援は少ないです。
僕達はそう云った支援の少ない仮設を中心にお茶会等の活動を続けて来ましたが、矢張り支援格差はあります。
そこで小さな仮設の皆さんに集まって頂き、1日ゆっくり楽しんで頂けるイベントを企画しました。
猪川地区公民館の皆さんや芸団協の方、多くの方々に協力して頂き沢山の笑顔に包まれた本当に良い日でした。

◆26日と同じく写真館。
 親子連れも多く、順番待ちが多くありました。
◆お昼の炊出し。
 さんさんの会の板前サンに団子汁を作って頂き、オカワリの列ができました。
◆ベトナムからの留学生による自国紹介。
 高校生のマイさんがベトナムの文化や食べ物を紹介。
◆神戸大学生による足湯。
 冷え込んできた気候の中での足湯は、大人気。また、集まった子供達は大学生とバトミントンをしたり大はしゃぎでした。
◆地元演歌歌手によるステージ。
 菊池秀樹さんが、震災後に作ったオリヂナルソングを披露。
◆焼き芋作り。
 ボランティアの皆さんは朝から夕方まで、煙に巻かれススの匂いを染み込ませながら美味しい焼き芋を作りました。
◆遠野出身の川野目亭南天さんの落語・鏡味 味千代さんによる太神楽を披露して頂きました。
 南天さんは、東北弁で地元の事や近所のおばちゃんの話をし、集まられた皆さん大笑い。
 味千代さんは、キャシャな体で大きなモノを持ち上げたり回したり。また、ボランティアの土井さんは傘回しを仕込んでもらいました。

協賛:猪川地区公民館、さんさんの会、3・11肖像写真プロジェクト、芸団協、落語芸術協会、神戸大学、ASF岩手

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。