遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

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まごころネット登録者数速報!1位は地元・岩手の1019人、2位は東京、静岡6位、兵庫10位

2011年5月28日  18時38分

<数字で振り返る遠野まごころネットの2カ月>

おかげさまで、3月28日からスタートした「遠野まごころネット」の被災地支援ボランティア活動が、5月28日でちょうど2カ月を迎えました。これまで、まごころネットに登録をされた個人・団体のボランティアの総数はゆうに5000人を超え、1日平均で200人以上ものボランティアが遠野まごころネットの一員として、三陸沿岸の被災地各地はもちろん、被災された方々にかかわるさまざまな現場で献身的に活躍されています。創設2カ月の節目に際し、今回はそれぞれの団体の肩書で活動されている「団体扱い」の方を除く、まごころネットの最大の特徴(=魅力)である日本全国から訪れた個人ボランティアにかかわる数字のトリビアをご紹介します。(データはすべて5月25日現在)

 

<都道府県別ボランティア個人登録者数ランキング>

①岩手1019人 ②東京651人 ③神奈川342人 ④千葉222人 ⑤埼玉162人 ⑥静岡126人 ⑦大阪122人 ⑧北海道93人 ⑨愛知91人 ⑩兵庫78人 【注】出身地ではなく、現住所での集計

驚くべきことに、すでに日本全国の全47都道府県のみなさんが、遠野まごころネットにお越しいただいております。当然のことながら、地元の岩手県民がダントツのトップ。唯一の大台超えで面目を保ちました。次いで、人口の多い首都圏の都県が上位を占めました。6位の静岡は、近い将来に起こりうる東海大震災の予想震源地として30年以上前から震災対策が進んでいる防災先進県。この数字とは別に、静岡県ボランティア協会も毎週30人近くの団体扱いのボランティアをまごころネットに送り込んでいます。95年に阪神・淡路大震災に見舞われた兵庫県は78人で10位につけています。実際にご自身が被災者として苦労された経験を持つ方も多く「どうしてもあの時の恩返しをしたい!」という熱い思いから遠路訪れる中高年のボランティアが多いのも特徴です。同じ東日本大震災の甚大な被災地である宮城からも14人、福島からは12人、茨城からは49人もお見えになっています。 なお、日本在住でなく、海外から来日された外国人の方が9人いらっしゃいました。

 

<年代別個人登録者比率>

登録された個人ボランティアの比率を年代別に分類すると、一番多いのは30代の24.9%、次いで②20代(19.4%)③40代(18.6%)④10代(12.2%)⑤50代(12.0%)⑥60代(11.8%)。未曽有の大震災を深刻に受け止め、全国から遠野にはせ参じた若者から中高年までのさまざまな年代のボランティアが、実にまんべんなく分布していることがわかります。やっぱり、日本人の「まごころ」には、年代差なんてないんですね。ちなみに個人ボランティアの最年少は8歳。最年長は82歳でした。

各年代ごとの登録者比率

<個人登録者男女比率>

男女の比率では男性が63%、女性が37%となっています。事務局の隣の体育館内に寝袋持参でザコ寝する日々が、まごころネットでの基本生活だけに、どうしても女性の個人ボランティアは少なめとなっています。しかし、不自由な環境にもかかわらず、高い志をもって参加される女性ボランティアのほとんどは、多岐に及ぶ活動現場で精力的に働かれ、被災地はもちろん、事務局内でも絶大な信頼を寄せられています。また、「分かち合い隊」など女性ならではの繊細な心遣いが求められる業務も数多く、今後もさらに多くの女性ボランティアの参加が望まれています。

ボランティア参加者の男女比

 

6 Responses to “まごころネット登録者数速報!1位は地元・岩手の1019人、2位は東京、静岡6位、兵庫10位”

  1. 鈴木茂樹 |

    私も一週間ほど、おじゃましました。個人ボランティアが参加できるすばらしいネットです。帰省してからも何かできることはないか、考えてみました。そこで、初心者がどうしたら参加する決意になれるか、サイトをたちあげてみようと計画しています。これを見て遠野まごころネットへ行ってもらえれば、と画策しています。
    私自身もまた行くつもりです。

  2. 三浦 克之 |

     今日は、4回目の参加をさせていただきました。
    個人登録は地元岩手が多いかもしれないけど、実際参加する中では関東関西など他県の地域からの参加者が圧倒的に多く感じました。費用・時間ともにもすごくかかるのに、ある意味縁もゆかりも無い岩手に来て様々な活動をしてもらって毎回ですが本当に感謝・感謝しています。ボランティア活動の内容によって直接『ありがとう』という言葉を聞けないこともあると思いますが、みんなが感謝しています。ありがとうございます。
     それから、今回は皆さんボランティアという活動を目的に岩手にいらしていると思いますが、次は復興した岩手を見るためにまたぜひ来てください。岩手はいいところがいっぱいありますよ。

  3. 中原俊郎・敬子 |

     4月30日、5月1日・2日と3日間サンマ回収に参加させていただいた50代の夫婦です。それ以後、毎日ホームページを開き、活動状況などを拝見させていただいて、いつもいつも「行ってよかったな」と話しております。
     妻の実家が遠野市です。結婚時に東海地震を心配されましたが幸いにも未だその大震災に至っておりません。今回の災害は他人事に思えず、毛布や義援金だけでは心が落ち着きませんでした。
     遠野市を通じて静岡県が関わっていることもあり、遠野の妹にまごころネットに足を運んでもらって申し込みをしました。年齢からくる体力的心配もありましたが、連休を使い自家用車で往復、宿泊は実家とし、無事にボランティアをさせていただきました。ありがとうございました。
     帰り道、静岡県のボランティアたちがバイパスのフェンスに鯉のぼりを泳がせているところでした。いろいろな形で被災地の人たちに元気になってもらいたいという気持ちが伝わってきて熱くなりました。つながりを感じさせてもらったり、遠野人になったり静岡県人になったり。感動しました。
     夫婦で行く前から「行きたい。」と言っていた、働いている息子が6月に静岡県のボランティア協会を通し、参加するようです。頼もしかったりうれしかったり。これも「遠野まごころネット」のおかげだと感謝しています。

  4. 黒岩 |

    県民から一言。
    私は内陸在住で県外からの転勤組ですが、地元の方々を見ると、家族,親戚,友人,友人の親戚,取引先と必ず沿岸被災者と繋がりがあります。
    かれらは、直後からVCなどを通さずとも、出来ることを出来る範囲で行っておられましたし、本業で貢献されている方もおられます。
    外から見ると、動きが鈍いんじゃないかとお思いになることもあるかもしれませんが、これからの復旧,復興,津波防災の啓蒙は県民の仕事です。我々の興味や記憶が薄れていった後もずっと継続していく必要がありますので、「3つの”あ”」の精神で見守ってやって下さい。

    次のどこかの震災では、必ずや岩手のパワーを見ることになるでしょう。

  5. plant engineer in MMM |

    岩手県には約133万人の人口がおります。
    今こそ被災を免れて普段の生活を続けている岩手県民の皆さん、あと半歩前に踏み出して行動に移しましょう。力のない方は出来る範囲で力のある方は是非遠野や他のVCなどに来てまずは行動に移して欲しい。  
    私も恥ずかしながら人生50年近く生きてきて今回の活動に参加したのは初めてですが、あの沿岸の状況を目の当たりにしたらとても何かせずにはいられませんでした。みんなの気持ちを行動に移す事が災害復興の一歩前進になると思いますので。こんなにすばらしい遠くから来て活動してくれている方たちに会いに来るだけでもきっと気持ちに変化があるはず。
     遠野の方々、どうか出来る範囲で沿岸復興のための支援と共に実働部隊の方々への支援(サポート)も宜しくお願いします。支援活動に参加されている方々は本当に遠野のことをよく思ってくれていますよ
     是非半歩前へ!!

  6. coco |

    なるほど~沢山の方々の思いがこうして数字でも表れているのですね。その思いに愛に感動と誇りを感じます。また行動に移す機会を与えてくださる「まごころネット」さんの存在に感謝です。
    私は岩手出身・東京在住です。6月やっと準備が出来てそちらに向かいます、これから登録させていただきます、よろしくお願いいたします。

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。