前回の近況報告でもお伝えしましたが、大槌第12仮設には集会所が無く、夏場はテントでお茶っこをしていました。しかし、冬になってからは車で送迎して近隣の仮設の集会所や、まごころネットの現地ブースを利用してお茶っこを開いていました。(詳しくは「大槌お茶っこ 近況報告」ご参照下さい)こちらの仮設には空室があり、自治会長が何度も役場に足を運んで、その場所を集会所として使用したいとお願いをしてきましたが、なかなか許可が下りずにいました。そこで、自治会長が仮設の住民の署名を集めて下記の請願を町長宛に提出!
大槌第 12 仮設団地の空室の集会所としての使用のお願い
大槌町長 碇川豊 殿
大槌町地域整備課ご担当殿[請願趣旨]
大槌町内の仮設団地の中で、集会所・談話室がない仮設団地は23箇所、その中で、近隣に集会所となるような施設がある仮設団地は19箇所、建設当初から徒歩圏内に代替施設がない仮設は3箇所である。
代替施設がない仮設団地では、AMDAサポートセンターなどをはじめ、住民が自分たちで集会所となる場所を探し使用している状況である。その中で、近隣を当たっても代替施設を見つけることが出来なかったのが大槌第12仮設である。ここは高齢者が多く、足腰など体が弱い入居者も多い。
当仮設では、11月までは月に1〜2回、屋外にテントを張り、昼間に在宅の住民がほぼ全員参加してお茶っこ会が開かれていた。しかし気温が下がった12月以降、屋内施設が見つけられず、お茶っこ会は中断されている。そのため高齢者や病弱者は家にこもりがちになり、体を動かす機会が奪われている。空室(3-3)があるため、その利用を自治会長が地域整備課に打診したが、新たな入居者や災害発生時に備えるとの理由で却下されている。
月に1日か2日、冬季だけでも空室の集会所としての使用を請願する。
[請願内容]
一、3-3(未入居)を冬季のみ集会所として使用することを認めて欲しい。具体的には2月〜4月上旬まで、月に1日〜2日、計5日程度。
・使用予定日に災害が起きた場合は、使用日を変更することを約束する。
・途中で入居者が決まった場合は、使用を中止することを約束する。
二、空室の使用を許可しないのであれば、その理由を文書で示すこと。
三、空室の使用を許可しないのであれば、集会所の建設もしくは、代替施設の紹介をすること。ついに許可が下り、4月末まで集会所としての使用が認められました!
…そして2月23日、お茶っこが再開。
空室の鍵を開けて準備を始めると、その様子を見た住民の方が入ってきてスリッパを持ってきてくれたり、椅子を運んでくれたり…。悲願の集会所オープンに皆さんも興味シンシン。
久々のお茶っこは、自治会長さんの奥さんの挨拶に始まり、その流れで一人ひとり自己紹介(みなさん顔見知りの為、生い立ちなど、かなり深い自己紹介でした)
ひとしきりおしゃべりをした後、私たちもつい欲張って「夢あかり灯篭」と「バラのアクリル毛糸たわし」の両方を作って、夕方6時近くまで4時間もお茶っこを楽しみました。余談ですが、片付けが終わり靴をはくと何故か温かい。住民の方が遠野まで帰る私達ボランティアの靴の中にホッカイロを入れてくれていました。この時期、遠野と大槌では気温が5度くらい違います。(遠野の方が断然寒い!)
みなさんと力をあわせてお茶っこ再開にこぎつけたこともあいまって、心も足元もあったかくなった一日でした。
大槌お茶っこ 住民の方の署名でお茶っこが復活!!
2012年3月05日 13時43分