連日、数多くの団体や個人が、大槌町で被災された方々のためにさまざまなイベントやプレゼントを用意して集結する「まごころ広場うすざわ」が4日、避難所で生活する女性たちの歓声に包まれた。
川崎市で化粧品店を経営する「遠野まごころネットOB」のAさん(62)が、資生堂の横浜支店の協力も得て、段ボール箱4箱分ものブランド化粧品を持参。広場に集まった避難所暮らしの女性のみなさんに粋なプレゼントを贈った。Aさんは4月下旬にも大槌町を訪れて、コーセー、アルビオン、カネボウの各社から提供の化粧品を配布。「あの時のみなさんの喜ぶ姿が忘れられずに、また来ました」とAさんは目を細めて話した。今回持参したファンデーションや口紅、乳液など約10種類、計400個を前に、避難所内での口コミもあり、震災以来おしゃれに不自由な生活を思いをしているご婦人たちが大挙して集まり、熱心に品定めが始まった。「お好きなものを1人2個まで」の制限付きにもかかわらず、午前中の2時間だけでなくなってしまった。ある50代の奥さんに同伴されたご主人は「大槌の女性はみなオシャレだからね。いつも綺麗にしているんだよ」と少し誇らしげだった。