3・11の大震災からちょうど3カ月となった11日、大槌町の大槌保育園にまごころネットの仲介で待望のピアノがやってきました。同園は大津波で園舎の天井近くまで浸水し、ピアノや机、おもちゃなどすべてのものが流されてしまいました。まごころネットをはじめ、数多くのボランティアが土砂の掻き出しや床の掃除などに取り組んだことで、6月1日から仮園舎での保育が再開。そしてこの日、約20組の親子と約10人の保育士が震災後初めて一同に会し、盛大に贈呈式が行われました。
1階のホールに設置された真新しい河合楽器製のアップライトピアノを寄贈してくださったのは、静岡県楽器製造協会の川守田三次郎顧問、有限会社NYパワーハウスの中村裕子代表と中川弘子さん。式に先立ちNHK総合テレビ「歌うコンシェルジュ」(火~金曜日10:05~10:55)の司会を務める音楽家の秦万里子さんのミニコンサートが開かれました。開始からおなじみの金髪と話術で、園児や先生たちを魅了した秦さんは「子供たちの命を守った保育園の」先生たち! 私たちにできることがあったら教えてください」と即興の歌で語りかけるなど、約30分間の笑顔と涙あふれる素晴らしいコンサートとなりました。