陸前高田市。人口23,243。世帯数8,191(平成23年10月1日現在)。
東日本大震災による死者1,555名、行方不明290名。家屋倒壊数3,341棟(平成24年2月13日現在)。
3月10日、土曜日、朝9時過ぎ、弱い雨が降り続く中、赤崎中学校の前で三閉伊ウォークチームの3人が準備をしていると、遠野からのバスがやってきました。今日もにぎやかなウォークとなりそうです。大船渡市歩こう会の事務局長・佐藤さん、ボランティア総隊長・三好さんとともに、全員で記念写真を撮りスタートです。
出発してすぐ、神戸大学からのボランティアグループとすれ違いました。お互いに「おつかれさまでーす!」「がんばってくださーい!」と挨拶。こういうのって、とても嬉しいものですね。
大船渡市中心部のとあるビルにさしかかったとき、壁に青いプレートが掲げられているのを見つけました。「東日本大震災 津波到達水位 8.1m 平成23年3月11日」とあります。建物の2階をゆうに越え、3階の高さです。見上げるようなその高さに一同驚きを新たにしました。
休憩で伺ったのは休止中のJR大船渡駅西側にある、「大船渡夢商店街」http://ja-jp.facebook.com/ofunato.yume 33店舗が昨年の12月にオープンしました。商店街内の床はウッドデッキになっており、ちょっとおしゃれな公園のようです。3月18日には朝市が開かれるそうです。また毎月8の付く日には「復興夢市」と銘打ったイベントなども開かれるそうです。ぜひ皆さん足をお運びください!
11時半過ぎ、一同はお魚センター三陸に到着。ここでお昼ご飯を食べました。みなさんの一番人気はラーメンかな。
その直後、一同は鯛焼き屋さんを発見。昼食を取ったばかりですが、一尾100円の鯛焼きにほとんど全員が群がり、次々と買い求めました。残念ながら、お店の紹介は遠慮しますということでしたが、とても美味しい鯛焼きでした。皆さんも大船渡に行かれた際はぜひ探してみてくださいね。
続いて、昨日、綾里駅に激励に来てくださった新田敏彦さんがまたまた登場。たっぷりの「かもめの卵」を差し入れてくださいました。今日のウォークは甘党向きのコース?
次第にコースは海沿いから山越えの道へ。結構きつい坂道を上っていきます。
坂道をほぼ上りきった所で休憩。さきほどの新田さんからの差し入れなどを頂きます。
休憩後、ついに三閉伊ウォークチームは今回の旅の最終目標、「陸前高田市」の看板を発見!陸前高田担当の稲田をねぎらい、他の二人が何枚も写真を撮ります。一緒に歩いてくださった皆さんだって、やっぱり嬉しい。みんな記念写真を撮り合います。
続いてやって来たのは(有)神田葡萄園 http://www.0192-55-2222.jp/
去年、稲田が何度もボランティア活動で伺った場所です。あの夏、まだ遠野のボランティアセンターが市の体育館にあった頃、こちらの「マスカットサイダー」をボランティアに販売し、大好評でした。お店の壁にはその頃の稲田の写真もありました。
そして一行は陸前高田市内、以前は華やかだった海岸沿いの道を行きます。
今日の目的地海と貝のミュージアムの前で記念写真。みなさんおつかれさまでした! いよいよゴールは明日です。
その後、この晩の宿舎、大船渡市三陸町の綾里黒土田仮設団地の集会所に着くと、嬉しいサプライズが! 遠野まごころネットのボランティア仲間が差し入れを持って3人を待っていたのです。しかも奈良寿昭(なら・としあき)さんは疲労が蓄積した3人の身体にマッサージを施し、針まで打ってくださったのです。遠野まごころネットにはほんとうに様々な資格や能力を持った人たちがいるんです。 稲田の顔に注目。「痛い!でも、気持ちいい~~!」 奈良さんは汗だくになりながらも3人の身体を癒してくださいました。
夜、3日前から3人と合流し、一緒に歩き続けている三好さんが一枚の全国地図を拡げました。地図のほぼ海沿いには赤い線やメモが書き加えられています。 じつは三好さんは2008年と2009年、南下ルートと北上ルートの2回に分けて日本全国の沿岸を徒歩で一周した経験を持っているのです。いわば、三閉伊ウォークチームの大先輩なのです。もちろん、今回の三閉伊ウォークの企画にも参加し、コースの立案も担当しました。
「ほんと、三好さんには叶わねえなあ!20日歩いたぐらいで疲れたとか言ってらんねえ」
3人は明日のゴールに向けて決意を新たにしました。
最後になりましたが、宿泊でお世話になりました大船渡市越喜来の南区会館様、そしてご紹介頂いた片山和一良(かたやま・わいちりょう)さん、月江(つきえ)さんご夫妻に心より感謝とお礼を申し上げます。片山さんご夫妻には差し入れも頂きました。ありがとうございました。
大船渡市、本当にいいところです。 みなさんもぜひ来てみてください!