3月11日、日曜日、いよいよ三閉伊ウォーク20日間の総仕上げ、ゴールの日を迎えました。明け方に降り出した雪は上がったものの、空は今にも泣き出しそうな厚い雲に覆われています。最終日の今日は上長部(かみおさべ)の「長部ふれあい広場」まで、およそ5kmの行程です。
朝9時半過ぎ、全員で記念写真を撮りスタートです。今日は震災から一周忌ということで、時折礼服に身を包んだ方や、花束を抱えた方々とすれ違いました。
途中、「陸前高田の一本松」の横で写真を撮りました。たくさんの方が一本松の木の周辺にいるのが見えました。
3人とも、今日は心無しか口数が少なく、表情も硬めです。
45号線から上長部につながる県道へ降りていく坂道の部分に大勢の皆さんが出迎えに出てくださっていました。中には三閉伊ウォークの期間中、何度か一緒に歩いた方や、以前からよく知るボランティアさんや地元の方の顔もあります。ゴールまではあと約1kmですが、3人のテンションははからずもどんどん上がっていきます。出迎えの皆さんを引き連れ「長部ふれあい広場」を目指します。
途中、地元FM岩手のインタビューを受けました。
(※この模様は3月14日水曜日、正午からのFM岩手「遠野ずもなFM」の番組中で5分ほど放送される予定。)
「長部ふれあい広場」でも3人を出迎える準備が完了。ボードを掲げてみたり、みなさんそわそわ。広場の奥では炊き出しの準備なども着々と進められています。
そして、ついにその瞬間はやってきました。
10時42分、三閉伊ウォークチーム・稲田、末田、若林の3人は大きな拍手と声援の中「長部ふれあい広場」に到着しました。
「おつかれさま〜!」「おかえり〜〜!!」「ごくろうさん!!」などの声が飛び交います。
ゴール直後の挨拶では稲田の目から涙が・・。
けして煙が目にしみたわけではありません。
相前後して盛岡・遠野ルートの三閉伊ウォークチームもゴール!
こうして、三閉伊ウォークは幕を閉じました。
引き続き「長部ふれあい広場」では追悼行事がとり行われ、午後2時46分には慰霊碑の前で参加者全員が手をつなぎ、黙祷を捧げました。
最後になりましたが、宿泊でお世話になりました大船渡市三陸町綾里黒土田仮設団地内の集会所様に心より感謝と御礼を申し上げます。おいしいわかめやビールなど、差し入れも頂きました。ほんとうにありがとうございました。
また、長部ふれあい広場でのイベント実現にあたり、数々のご助言、ご協力を頂きました地元の皆様、関係者の皆様、たくさんのボランティアのみなさんに心より御礼申し上げます。
さらに、三閉伊ウォークチームが歩かせて頂いた洋野町〜陸前高田市に至る各市町村のみな様からのとても温かいご声援、ご支援にも心からの敬意と感謝のお礼を申し上げます。大変にお手数をおかけし、お世話になりました。ありがとうございます。