「相撲やろうよ!!」
すべてはこの一言から始まった。
とはいえ自ら企画をするのは初めて。
現実はイベントを行うのに、どれ程の前準備と協力がいるかということを痛感させられ、何度も行き詰った。
同時に、どれ程人と人との繋がりが大切かということを改めて考えさせられた。
どれだけ人が来るのか?
このイベントをどのような形にもっていくのか?
最後まで不安を抱えたまま当日(速報 3月18日 相撲祭り(大槌町))
を迎えた。
結果は、想像していたどの形とも違っていた気がした。
来て頂いた人は本当にごく僅かではあったものの、会場には笑顔が絶えなかった。
「地元の人もボランティアも一緒に楽しめるイベントを」
そんな想いから始まったこの企画。
先頭に立つ以上、自分がしっかりしなければという気負いがあった。
しかし、実際はそんなことを考える必要は全くなかった。
大事なのはみんなで一緒に創っていくこと。
この町の復興だってみんなの手で繋がっていくもの。
「ボランティアも現地の人も一緒になってやる」
私の考える理想の形が小さくともこの場所にはあった。
何よりも嬉しかったのは
「本当に楽しかった。」
「6月の町内大会にも是非来たい。」
という声を現地の人、ボランティア問わず多く頂けたこと。
この声を聞いたとき、初めて肩の荷がおりた気がした。
この日の為にご尽力いただいたすべての方、会場に足を運んでくれた方に、本当に感謝感謝である。
今回のイベントが6月に行われる
『大槌町内相撲大会』
に繋ぐ十分な役割を果たせたことを心から願う。
(文:田渕 一平太)