まごころネットに5台、まごころ広場に1台の計6台の軽自動車が寄贈されました。そのうちの一台には被災地へのメッセージがたくさん書かれており、見るだけで元気をもらえるようなものもありました。これらの自動車を贈呈してくれたのは静岡県浜松市で自動車ディーラーをしている高塚苑美さん(34)。高塚さんはテレビのニュース番組で避難所やボランティアセンターに車が足りないという報道を受けて今回の贈呈に踏み切ったのだそうです。
被災地でボランティア活動をする上で自動車は欠かせません。特にまごころネットのようなベース(基地)となる場所から作業現場までの移動に自動車が必要なボランティアセンターには、無くてはならない存在です。
まごころ広場うすざわの館長、臼澤良一さんは今回自動車が贈呈されたことについて「立派な自動車をもらったので被災者に対してより手厚い支援をしなければなりませんね」。と語り、加えて「赤浜や安渡などのようにまだまだ状況が大変な地区があります。そのような場所に行くのにも、仮設住宅への引っ越し準備を手伝うのにも、かけはし広場との連絡・連携を取るのにも自動車は活用できるでしょう」。とも語りました。これからまごころ広場を増やしていこうと考え、喉から手が出るほど自動車を欲しがっていた矢先に今回の話があり臼澤さんは「タイミングの良さを感じた。車体に書かれたメッセージを多くの人に読んでもらって元気を出してもらいたい」。と非常に嬉しそうに語りました。
高塚さんになぜ自動車を寄贈したのかと尋ねたところ「物資による短期的な支援はいくらでもできるがそれはあくまでも短期。車は長期的な目線で見ても必要とされていて、それにも関わらず数が少なかった。もし活動で使わなくなったとしてもそれを地元の方々に使ってもらえばいいと考えた」。と語ってくれました。「募金するのは誰でもできることだが、お金の行く先はわからないし、支援者から被災者へのメッセージも伝えることができない」と語る高塚さんは「自分が動いて周囲を巻き込み、人脈や自分の能力を活かした支援をしていきたい」。と語ってくれました。