4月11日、陸前高田市の長部まごころの郷ふれあい広場に、
お父さん・おがさんたちの待ちわびた「製材機」が届きました。
この機械は高知県の益製作所という老舗メーカーのものです。
シンプルな構造と高いメンテナンス性を合わせ持ち、
使い方に習熟すると、これ1台で住宅用建材から土木工事用材料まで、
様々な用途・種類の材料を製材することが出来るのだそうです。
11日は機械の搬入と、設置、動作テスト。
12日には、使用方法の講習のあと、
実際にお父さんたちが機械に触れ、丸太から木材を切り出す作業を行いました。
製材機とともに、今回指導のため高知からいらっしゃった3人の男性は
とてもにぎやか、且つ、お話も滑らかで、10分に一度はお父さんたちを笑わせながら
熱心に説明をしてくださいました。
昼ご飯、初日はカレーライス、二日目は三色丼。
もちろん、おがさんたちの愛情いっぱいの手料理です。
付け合わせの漬け物とともに、みなさんに大好評でした。
12日の午後には機械の心臓部である丸ノコの歯の目立ての仕方や
機械のメンテナンス方法を実技を交えて丁寧に教えてくださいました。
また最後には、切り出した製材をとても長持ちさせる自然乾燥の仕方なども
手ほどきしてくださいました。
あっというまの2日間でしたが、長部のお父さんたちにとって、
地域の復興をさらに加速させる、大きな一歩となりました。
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これから、上長部の谷あいには、復興の足音とも呼べる、
にぎやかな製材機の音が響き渡ることでしょう。
(写真・文 高木敬茂)