初夏らしい快晴に恵まれた5月20日、群馬県桐生市で行われた「2012ぐんまふれあいフェスティバルin桐生」にてまごころネットの物販ブースを出展させて頂きました。
この日は、販売のお手伝いに埼玉県から遠藤隆弘さん、東京都から森歩さんがきてくださり、群馬のみなさまとの交流を楽しみながら、三陸の今を伝えてきました。 まごころネットにトラックをご寄贈くださった連合群馬桐生地域協議会様(以下、連合群馬地協様)が主催するこのイベントでは、地元のバンドやダンスの発表などのステージや様々な出店が並び、10時の開場からたくさんのお客さんで賑わいました。今回私たちはまごころネットのグッズに加え、5月2日に再開したばかりの山田町の川最商店さんより「山田生せんべい」、大槌町のきらり商店街にある大坂屋さんの「さけ最中」、洋野町のひろの屋さんからとれたてワカメを含む海産物、 そして釜石市本郷の桜舞太鼓の桜舞ブレスレットを販売いたしました。
品物の1割~3割ほどの値段を連合群馬地協様に負担して頂いたお陰で、ご来場くださったみなさまに全ての商品をとてもお得な価格で買っていただくことができました。また、お客さんの中には、大槌町から群馬県に避難されているという方や釜石出身の方もお見えになり、山田生せんべいやさけ最中を「懐かしい」と手にとって、みんなで岩手の話に花を咲かせました。桐生の方々は「食べて復興支援」と、次々にご購入くださり、10時から15時までの販売時間の中で、すべての食品を販売することができました。
また今回特別に、連合群馬地協様から釜石の桜舞太鼓にお声がけいただき、桐生のみなさんに迫力の生演奏を見ていただくことができました。
桜舞太鼓は、震災により太鼓だけでなく太鼓の土台なども津波で流され、自分たちの手で作りなおしながら演奏を続けています。先月、桜舞太鼓のメンバー宅を訪問した際には、太鼓の土台を一つ一つ丁寧に塗り直す作業をされていました。
今回はフルメンバーではなかったものの、力強い演奏にアンコールの歓声が響いていました。演奏終了後には桜舞太鼓のみなさんが自らブレスレットの販売をしてくれました。
ぐんまフェスティバルでは、群馬のみなさんからから東北へ応援のメッセージをたくさんいただき、あたたかい時間を過ごすことができました。 イベントに誘ってくださった群馬桐生地協様、商品を買っていただいた皆様、埼玉県から駆けつけて手伝ってくださった遠藤さん、東京の森さん、本当にありがとうございました。
※山田生せんべい(川最商店・岩手県下閉伊郡山田町) 「焼いていない」もちもちとした食感が特長の生せんべい。津波によりお店や設備を流されましたが、5月2日にお店を再開されました。
※さけ最中(大坂屋・岩手県上閉伊郡大槌町) 大槌特産の鮭をかたどった最中の皮で白あんを包んださけ最中。津波でお店が全壊したものの、最中の金型が製造工場にあることがわかり、12月17日にお店を再開されました。
※桜舞ブレスレット(桜舞太鼓・岩手県釜石市唐丹町本郷) 津波で流された太鼓の皮を使って被災者がつくったブレスレット。 売上の一部が被災者への支援金になります。 http://www4.plala.or.jp/oubutaiko/index.html
(文 写真 佐々木祐季)