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私の復耕支援体験!! (投稿)

2012年6月17日  20時45分

岩手県大槌町復耕支援体験報告

今回、「農大開発復耕支援隊」の第三次活動として、H24 4/28~4/29の間、遠野まごころネットを拠点に岩手県大槌町で活動させて頂きました。農大開発復耕支援隊は東日本大震災の被災地復興支援のために東京農業大学国際農業開発学科の卒業生の有志で結成されH23 9/16~9/19に第一次隊、H23 11/3~11/6に第二次隊を編成し活動を行ってきました。第三次隊はOB・OG:18名、現役学生:20名で活動し、私は第三次活動に初めて参加しました。

活動初日は、大槌町赤浜地区で活動しました。赤浜地区は第二次活動で花を植えた場所で、その時に植えたスイセン、チューリップ、ビオラがきれいに咲いているのを見る事が出来てとても感動しました。

第二次隊で植えたお花がきれいに咲いていました!!

  

大槌町赤浜地区での活動は苗の配布、畑、花壇作り、野菜の苗プランター作りを行いました。初めに、私たちの活動を応援してくださっている卒業生や農家さんからいただいた土と野菜の苗を近隣住民の方々に配りました。苗を選びながら、どこに植えようか?などと地域の方々がにこやかに会話をされていたのが、とても印象的でした。

畑作りは、津波の被害にあってしまった方の家の基礎の部分を大きなプランターに見立てて行いました。耕しながら土壌中に埋まっている細かな瓦礫を取り除く作業を行い、ミニトマト、バレイショ、ナス、オクラ、ピーマン、アスパラガスなどの野菜の苗を植えました。土を耕す際、土の中にガラスや食器の破片が多く含まれておりスコップやクワで耕すのはとても大変でした。作業が終わり、一緒に作業をした家の持ち主の方が「また、来てくださいね。」と言ってくださったのは本当に嬉しかったです。

お昼には、地元のNPO団体として活動されている『ぐるっと大槌』さんがキッチンカーを出して下さいました。豚汁、お好み焼きを満開の桜の下で美味しくいただきました。

    

活動二日目は大槌町安渡地区古学校で畑つくり、桜の植樹、プランターの作成などを行いました。

作業は、畑作りのために『イングの森』さんから支援して頂いた大量の土を運搬するところから始まりました。津波の被害を受けてしまった土地は、津波により塩分が土壌中に多く含まれてしまい作物がうまく育たないため、耕した土地に大量の土や肥料が必要でした。初日の疲労度をまったくと言っていいほど見せず、みんなで耕し、運び、植えました。また作った畑の周りには、地域の方々と桜の木を植えました。住民の方々が作った安渡古学校復興花壇があり、チューリップをはじめとして春の花がきれいに咲いていました。来年からは桜も加わり、より華やかになることでしょう。

    

活動の最後には農大の名物でもある青山ほとり(通称大根踊り)を参加メンバー全員で踊りました。地域の人たちはとても喜んで下さり、入学したての私にとって恥ずかしかった気持ちも皆さんの笑顔で吹っ飛び、気が付けば体いっぱいで踊っていました。

農大名物「大根踊り」を披露させて頂きました。

 私は同じ被災地の福島県の出身です。私の故郷も未だに震災の爪痕を多く残しています。同じ東北のために何か活動したいと思い活動に参加しました。実際に現地に訪れ、マスメディアを通して伝えられる被災地の現状と自分が見た現状のギャップをまざまざと感じました。震災から一年以上が経過し、風化が進んでしまっているのではないかと危機感を覚えました。被災地の復興はまだまだ始まったばかりです。復興にはまだまだ人も時間も足りない状況です。東京に戻った私ができる被災地支援とすれば、被災地の現状を東京で伝え「忘れないこと」「風化を少しでも防ぐこと」だと思っています。

最後に、今回の活動を通して地域の人々の笑顔にふれ、たくさんの元気をいただきました。今回作った菜園や花壇が地域の人々のコミュニティーの場となることを願い、今後も被災地での活動を継続的に行っていきたいと思います。

 

(東京農業大学 国際農業開発学科1年 千葉賢和)

 

 

 

 

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。