農援隊スタッフとして活動中の及川真由美さんが陸前高田市の上長部(かみおさべ)地区について報告してくださいました。この地区で瓦礫撤去や水田の清掃作業などのボランティア活動に参加し、ようやくまいたヒマワリの種がその後どうなったのか気になっている皆さんも多いと思いますので、現在の様子をお伝えします。
陸前高田市の上長部地区では、被災直後からボランティアの皆さんが流出したサンマや瓦礫の撤去、ヘドロのかき出し作業を着実に続けてきました。こちらの田んぼには今、生命力に満ちあふれたひまわりが無事に発芽してすくすくと育っています。
被災されながらも耕作を諦めない地元農家の方々のご協力もあり、そこで活動している私達ボランティアと地元の皆さんとの間にも少しずつ信頼関係が生まれてきているように感じます。汗を流してひたむきにまごころのバトンを繋いできたボランティア活動によって、瓦礫に覆われていた田んぼはひまわりが発芽できる状況にまで回復しました。お花が大好きな地元のお母さんに発芽したひまわりの写真を見せたところ、大変喜んでいらっしゃいました。
及川さんが大船渡の農業改良普及センターに田んぼの現状や今後の見通しについて相談されたところ、ここまで回復していれば雨での除塩などを経て、来年は水田として水稲の作付けが可能になる見込みだろうとの話でした。これは驚異的なスピードでの改善だそうです。7月末には近くの仮設住宅への入居がはじまり、たくさんの方々が不安の中で新たな生活をスタートされる予定です。そこに明るく美しいヒマワリが咲くことで、被災された方々の心に少しでも寄り添うことができればというのがボランティア活動にかかわったみんなの願いです。
植物の生命力のみならず、地元の方々や全国から集まるボランティアのマンパワーに及川さん自身も日々、勇気をもらっているそうです。 及川さんからのメッセージ:みなさんありがとう!これからもみんなでまごころのバトンを繋げて活動していきましょう!