遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

印刷用ページを表示 印刷用ページを表示

0630 おおつちありがとうロックフェスティバル

2012年7月03日  16時46分

6月30日に大槌町で行われた「おおつちありがとうロックフェスティバル」。

津波による甚大な被害を受けた大槌町に世界中から寄せられた支援に対し、大槌から感謝の思いを伝えるために、地元の有志による団体「大槌STANDING STANDING」の主催で企画され、まごころネットも参加いたしました。

シーサイドタウン マスト屋上、おらが大槌復興食堂、福幸きらり商店街(大槌北小学校仮設店舗)の3会場にステージが設置され、地元大槌や岩手県内外からのアーティストが参加。音楽だけでなく郷土芸能や落語など内容のぎっしり詰まった祭典です。

マスト屋上のマストステージでは、古舘王士実行委員長による挨拶の後、向川原虎舞でステージが始まりました。また、マストステージでは漁協による「大槌ウニ祭り」が同時開催され、大槌産の新鮮な生ウニが振舞われました。

  

津波により大きな被害を受けた大槌町中心部を通って3つの会場を巡ります。

各会場間の移動のためにレンタル自転車、無料シャトルバスが用意されておりました。

おらが大槌復興食堂の「おらがステージ」は、普段食堂として使用されているテントにあり、ステージと客席の距離が近いので打ち解けた雰囲気のライブを楽しめました。地元の子供たちも民謡やミュージカルで出演し、大活躍していました。

     

福幸きらり商店街の「きらり絆ステージ」では、ステージ前に全国各地からの団体のブースが並びました。まごころネットも参加し、Tシャツ、タオルなどのグッズとお弁当を販売しました。

 

   
マストステージは、夕方になり涼しくなるにつれて来場者が増えて一段と賑い、ステージ前は大変な盛り上がりでした。若者だけでなく、子供連れやお年寄り、また遠方から訪れた来場者もありました。笑顔でステージを眺めていた年配の女性は、「ロックフェスティバルがあるっていうから来たの。音楽は詳しくないけど、良いねえ。」と話してくださり、様々な年齢層の方が共に楽しんでいることを感じました。

  

ステージの締めくくりは、RIA +ノリシゲさんと大槌高校吹奏楽部の共演による「歩きましょう」という歌でした。しみじみとした素晴らしい演奏に観客も皆で手拍子を打ち、会場が一体となっていました。

そしてフィナーレを飾ったのは、町民の募金によって実現した「大槌ありがとう花火」です。次々に打ち上げられる大輪の花火に感嘆の声が上がりました。

8時30分より、きらり絆ステージで後夜祭があり、出演者、ボランティア、観客が共にバーベキューを楽しみました。途中、実行委員会の古舘さんらへのメッセージが仮設商店街の2階に掛けられるという心温まるサプライズもあり、夜遅くまでフェスティバルの余韻は続きました。

このフェスティバルを通じて、町内外からの多くの人々が一体となり、感動を分かち合うことができました。大槌町民の持つ前向きな力、復興への願いを強く感じ、皆が元気をもらうことができた1日でした。

(取材班 飯嶋朋子)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。