7月1日、遠野市中心部から車でおよそ40分、小友町の山谷(やまや)観音にて、山谷観音祭りが開催されました。
遠野市内の仮設・みなし仮設にお住まいの被災者の方を、地元小友町にあるNPO団体「黄金(こがね)っと」さんがこの祭りにお招きし、私たちも屋台などのお手伝いをさせていただきました。
お祭りの昼の部には子供けんけん相撲が、夜の部には子供のよさこいソーランと、地元の伝統芸能「山谷しし踊り」が披露されました。
緑の山、田んぼ、点在する農家の懐かしい風景のなか、夏祭りを楽しむことができました。
私たちは夜の部の屋台を担当。屋台の設置、焼きそばや焼きトウモロコシの販売をお手伝いしました。
被災者の皆さんはお祭りに参加した後、ホタル観賞会に出かけました。気温が低かった今年はホタルの季節が遅れているため例年よりは少なかったものの、ちゃんとホタルを見ることができたそうです。
「感動しました。遠野に移ってきてどこに何があるかも知らないから、去年はホタルを見られなかったけど、今年はこうして見ることができて…。」
参加された方がうれしそうに話してくださいました。
住み慣れた自分の町から離れて遠野に移ってこられた被災者の方々。新しい土地で生活を作り上げるのは、さぞ大変なことではないかと察します。そうした中、こういった催しが被災者の皆さんと地元との交流をさらに深める機会になるのでしょう。
皆さんの笑顔に接して、今回のお祭りに参加できて良かったと改めて思いました。
(取材班 飯嶋朋子)