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女の子たち…勇気を出して!!

2011年4月28日  21時21分

<まごころ体験記①>

ボランティアに参加する勇気

大阪府 高橋愛美

今回、遠野まごころネットでボランティアに参加した一女性として、これからボランティアを考えられている女性に向けて、私がここでの生活で感じたことを「ボランティアをするということ」という目線に特化してお伝えします。

私は一人で遠野まごころネットに入りました。

まず来て感じたことは「女性が少ないな」ということです。

(4/28現在、宿泊施設を利用されている方だけしかわかりませんが、8対2くらいで男性が圧倒的に多いです。

話す人(=男性)は、みなさん必ず「なんで1人なの?」「女の子1人で不安じゃなかった?」とおっしゃられます。

確かに来る前までは、私にも正直不安はありました。

でも、「普通の女の子」の私が、勇気を出して遠野まで来てみると「なんでこんなに女性が少ないんだろう?」という疑問を覚えたのです。

「女の子たち勇気を出して」と訴える高橋さん

「女の子たち勇気を出して」と訴える高橋さん

ボランティア初心者の私の個人的な意見ですが、被災地では「女性だからできること」というのが絶対にあると感じています。

また、「何でもするんだ」という覚悟さえあれば、来てからやることは山ほどありました。(みなさんに向けて書いている、この原稿も広い意味でのまごころネットのボランティアです)

ボランティアをするということは、仕事を休んだり金銭的余裕が必要です。さらに、被災地を支援するという覚悟と体力もいるし、体育館で生活するというちょっと日常とは違うストレスもあります。

ボランティアをすることは本当に大変。。。

でも、それ以上に得られるものが多いです。 私は今ここに来て本当によかったと感じています。

「女性だから」「1人だから」という理由で、不便に感じたことは何一つありません。

「何かができるだろう」とうっすらした感情でここに来て、いろんなお話や経験をさせていただいている中で(サンマ回収も参加しました)「何でもしたい!!」という気持ちに変わっていく自分を発見できました。

きっと私がここでする「何か」は「すべて被災地支援につながっていくんだ!」という確信を持って活動できるからです。

ここにいる個人ボランティアのみなさん、また団体のみなさんも同じ気持ちを抱えた仲間です。昨日、サンマの回収活動に参加しているとき、同じ班のおっちゃんが「来たことに意味がある。ここに来たということだけでも勇気がいるんだよ。」と、言ってくれました。ここに来て、普段なら絶対に出会えない人たちと仲間になれました。

「ボランティアをしたい」と考えている女の子たちに伝えたいです。

「とりあえず、来てみたら、なんとかなるよ」と。

しかも、ここは本当に女性に優しい団体です。

トイレはきれいだし、お風呂も毎日入ってるし、洗濯だってできちゃいます。寝る場所は女性専用のスペースもあります。1日だけの活動参加だって受け入れてくれます。

少なくとも私は毎日の活動を万全の状態で臨める環境です。

活動の安全対策のための装備だけはしっかり整えて…

さあ女の子たち…勇気を出して!!

………………………………………………………………………

◆高橋愛美(たかはし・まなみ) 1985年(昭60)10月31日、大阪生まれ。ウェブページ製作会社に勤務。「個人を受け入れてくれるボランティア団体がここしかなかったので…」まごころネットに参加。遠野入り後もアメーバブログで日々の出来事を綴っている。

体育館の女性専用スペースで東京から来た市毛史歩子(右)さんと記念写真

体育館の女性専用スペースで東京から来た市毛史歩子(右)さんと記念写真

2 Responses to “女の子たち…勇気を出して!!”

  1. 齊藤武利 |

    7日に愛知県から、遠野入り、高速道路も、福島から宮城は、ぼこぼこでした。
    しかし、1週間まごころネットで、お世話になり、本当に良い経験でした。
    個人で受け入れてくれ良い仲間達とめぐりあえと、貴重な1週間で、それは、今まで自分に足らない面まで、気づかせてもらえると思うほどです。
    少しでも、力に成りたいと思うなら、男女問わず、ここで参加してみるべきですね。
    しかしボランティアの基本は、自己完結である事に代わり無くても、個人では無く、まごころネットの1員として団体行動の心使いを考えて協力して参加して欲しいと思う事も結構ありましたね。

  2. Mitsuhiro Suzuki |

    みなさんの活動の記録の証に名前を書いた手帳、本のような物を残してはいかがでしょうか。
    この活動は1年、2年の期間だけでなく、長い目で見た時には数百年先にも記録に残る貴重な体験、活動ではと考えます。
    みなさんのが生きた証として、そして後世の子子孫孫のために活動された方々の名前を記入して手帳(本)を作成しておき、永遠に残るような形で保存できないものでしょうか?
     今回の大災害は永遠に語り継がれる事でしょうし、私たちの孫、子が将来にみなさんの名前を目にした時にきっと日本人として(外国の方々もたくさん貢献してもらっているようですが)誇りに感じる事が出来ると思います。
      是非検討をお願いしたいと思います。  (併せて今回の被災で不幸にも命を落とされた方々の冥福を祈る言葉を添えて)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。