被災された方々が仮設住宅へ入居した後のコミュニティ施設となる大槌町・「まごころの里」のオープンに向けて準備が着々と進んでいます。
仮設住宅へ入居すると、避難所で一緒に生活を営んでいた人々が離れ離れになってしまい、見ず知らずの人同士が集まるためにコミュニケーションをとることが難しくなり、孤立する人が多くなるという問題点が浮上しています。
まごころネットではそのような問題点を少しでも改善するために「まごころの里」のようなコミュニケーションをとることできる場所を開発しています。また、まごころの里では、仮設住宅で暮らす子どもたちが楽しく遊べて、新しい経験を積むための「自然とのふれあい教室」などが計画されており、コミュニケーションをとるための場所としては重要な役割を担うものとなりそうです。
今日はそのまごころの里の建設予定地で草刈りをしてきました。現場には伸びきった大量の草が顔を出し、とても踏み入ることのできない状態でしたが、男性5名・女性2名の計7名で広い土地の草刈りに励みました。
昼休憩の最中にはまごころ広場の館長・臼澤良一さんがNHKの取材班を引き連れていらっしゃり、うまくこの事業が進めばメディアからも注目される場所となりそうです。
このまごころの里建設予定地は山の中にあり、周囲も田んぼに囲まれています。土地の裏手には山から流れる川があり、そこではホタルを見ることができたり、11月頃になると産卵期の鮭が川を上ってくるのを見ることができたりするそうです。
「この自然豊かな土地を改良し、そこに来られた方にとって少しでも癒しの空間になれば」と参加者の男性は語りました。自然と共存し、癒しを提供する。これが自然豊かな遠野のまごころネットだからこそできる新事業です。