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新部隊「分かち合い隊」の活動スタート

2011年5月01日  21時35分

避難所生活のみなさんの「炊事」や「掃除」の負担を少しでも軽くしたい!!

 避難所の方と協力して昼食を作る「分かち合い隊」の面々

避難所の方と協力して昼食を作る「分かち合い隊」の面々

遠野まごころネットの個人ボランティアによる避難所でのお手伝いチーム「分かち合い隊」の活動が始まりました。初日の4月30日に向かったのは陸前高田市の長部コミュニティーセンター(コミセン)。断水が続く中、貴重な水をどのように節約して野菜を洗っているのか。そんな調理場の「ルール」を覚えながら、炊事担当の方々とともにカレーライス、味噌汁、サラダを約100人分つくりました。

この日の活動が決まったのは前日29日のことです。「昼食の炊事当番がある日は、昼に遠出できない」。長部コミセンでそんなある女性の悩みを聞いたボランティアが「では、明日からお手伝いに行きましょうか?」と提案。避難所の炊事担当責任者の了承を得て、即決となりました。ボランティア活動の持ち味である「スピード(即応性)」が生きたのです しかし、実際の活動は、いいことばかりではありませんでした。この日の分かち合い隊が若いメンバー中心だったこともあり「漬け物つくって」という率直な依頼に応えられなかったような場面も。「かえって炊事班の人たちの手をわずらわせてしまっていたかもしれない」と反省する隊員もいました。 それでも炊事班代表の佐藤妙子さん(71)には「助かったよ」と声をかけてもらい、ボランティアを終えて地元に帰る隊員には「岩手から家に、帰ってからも元気で頑張って!」と励ましまでいただきました。その温かい言葉に思わず泣いてしまう隊員もいるほどでした。 長部コミセンでの分かち合い隊の活動は大型連休中、継続して行います。この日の反省点を踏まえ、少しずつでも良いお手伝いができるように頑張っていきます。

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。